これまで40年以上の運転歴で、いろいろなクルマを所有し、運転してきた。
どれも長所、短所があったように思う。
昔のクルマは今のようにコンピュータ制御ではなかったので、それぞれの個性が強かったと思う。
今のクルマは、とにかく壊れないし、よほどのことがなければ大きな性能の差を見つけだすことも難しくなっていると思う。
言い換えれば、各社の価格別に同クラスを並べて比較した場合は、どれも遜色がないということかと思う。
その点、昔のクルマは違った。
味があったし、目指す方向が様々だったし、何より自分でいじれたのだ。
エンジンルームがスカスカだったし。(笑)
そんなクルマとの付き合いのなかで、できることならもう一度乗ってみたいクルマがある。
日産セフィーロA32だ。
オイラが乗ったのは2000ccのV型6気筒VQエンジンを積むスーパーツーリングというクルマだ。
2500ccとか、3000ccもあったように思うが、実はこの2000ccの「スーパーツーリング」が正解だったと思う。
VQエンジンはカーっと高回転まで回るし、頭が軽く軽快に走った。
デファレンシャルが他のモデルより低く設定されていた。
キビキビ感が半端ない。
足はショックのみカヤバNEW-SRに換装した。
たった155馬力だったが1300キロ程度の車重だったのでパワー的には余裕があった。
絶対的なパワーでいえば、VTEC3000、250馬力を積むインスパイアuc1 に敵うはずはないが、走りの楽しさは別物なのだと思う。
さらにこのクルマにはLSDが装着されていた。
よって雪道の走破性も高かった。
4WDなど、ぜんぜん無用と思ったものだ。
残念だけど、今はもうあのようなクルマは作られていないようだし、今後も出て来ないんだろうな。
好きだったセフィーロA32は、ミッショントラブルに見舞われ、さようならすることになった。
クルマは馬力だけではないことを教えてくれたクルマだった。
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