ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

梅雨の思い出

2010-07-17 22:31:31 | Weblog
梅雨があけた。

ちょっと遅れたテーマ。
梅雨の思い出を。

中学のときの通学路の途中に
ある家があった。
その当時としてはしゃれた和風の家。
和風の庭があった。
生垣があって、
その下は石垣でなく
細かい石を固めた感じの壁。
壁はどぶの底近くまで達していた。
とぶといっても浅かった。

その家は丘の頂近くにあった。
雨が降ると清らかな水が
さらさら流れる。
本当に雨水だけが流れているという感じ。

梅雨時になると
かたつむりがその壁いっぱいに現れる。
圧巻の景色だった。
生垣、壁、水、かたつむり。

学校帰りに立ち止まって
かたつむりをよく見たものだ。


それから何年か経ってその家の前を
通ったらどぶはなくなっていた。
埋めたてられていた。
下水がきて、
雨水も生活排水もすぐに下水に
集められるようになったので、
どぶは不要になったのだ。

かたつむりはどうなったんだろう。。。
きっと昔ほどではなくても
多少はいたと信じたい。


そして今年。
その家は壊されて駐車場になっていた。
地面はアスファルト、壁面はコンクリート。
生垣もなくなっていた。

もうそこでかたつむりを見ることはないだろう。


懐かしい思い出。
コメント
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