福岡の秋がようやく彩りを見せ始めた頃「紅葉の名所100選」に選ばれている「秋月城跡周辺」へ訪れました。
私は「博多駅」から出発しました。JR快速で「基山駅」まで向かい、甘木鉄道に乗り換え「甘木駅」へ。さらにローカルバスで「秋月」バス停へ向かう行程です。しかし、ここで思わぬ試練が。甘木駅でのバスの乗り継ぎが悪く、40分もの待ち時間が発生しました。待ち時間に立ち寄った観光案内所の方が「秋月観光」のマップを下さった事はラッキーでしたが、下調べをしておくべきだったと痛感。
さらに、やっと乗れたバスも途中で渋滞。秋月へ向かう田舎道に、多くの観光客が車で押し寄せたからです。途中のバス停で降り、徒歩で進むよう指示が出されましたが、これはむしろ幸運だったかもしれません。歩く道中で、レコードを流しているのかと思うほどの美声が聞こえてきたからです。思わず立ち止まると、ギターボーカルとピアノのユニットが、昭和フォークソングを演奏していました。ずっと聴いていたかったのですが、1曲聴き終わったところで、本来の目的を思い出し、そちらに向かうことに。
「秋月城跡」に到着すると、目の前には見事な紅葉が広がっていました。福岡城同様、天守閣は現存しませんが、残された石垣と門が歴史を物語っていました。有名な「黒門」をくぐった先には、予想外の光景が。石垣に囲まれた中に建っていたのは「垂裕神社」と「秋月中学校」の木造校舎でした。そして、神社の境内でもあり、観光地でもあり、校庭でもあり… という感じの、不思議な空間が広がっていました。
多くの観光客が長い列を作り、質素な本殿を参拝していました。しかしそこには、ご朱印を頂く場所も、お守りを売っている場所もなく… 代わりに、神社を出たところにある寺で(観光記念としての)ご朱印を頂きました。しかしその後「黒門茶屋」の隣あたりにある売店にて「垂裕神社」のご朱印が販売されているのを発見。結局、そちらでも頂くことに…
今回の小旅行では、実際に行ってみなければ分からない発見が色々とありました。が、秋月城跡は、紅葉の名所だけでなく「桜の名所」としても知られています。次回再び訪れるための、予習になる旅でもありました。