月に一度は、映画館へ。2022年3月は、
「THE BATMAN-ザ・バットマン-」
(アメリカ)。
気温もほどほどに春めいた平日の午後、映画
館にたどり着くと若者の列がずらり。
予想もしていなかったので、おいおいと怯む
も入場の列らしく(結局原因は分からず)発
券機は平常運転で待ちなし。
客層的に春休みは関係ないだろうが、上映回
の客入りもそこそこで喜ばしく。
自分は特にアメコミ系が好きなわけでもなく、
というかほとんど観てもいない。
が、2019年の「ジョーカー」を観ている
ことと、単発でも問題なさそうな感じだった
ことからチョイス。
175分(2時間55分)かあ、中年にはキ
ツそうだなあ、集中切れそうだなあとやや後
ろ向きながら鑑賞開始。
終わってみれば、ゆっくり目のテンポや全体
的に薄暗くて目に優しい映像により、思った
ほどは疲れることはなく。
とはいえ、3時間もあれば現実に戻る瞬間も
あれば、エンドロールもややぼんやりなのは
仕方なし。
ストーリーは、政治家、警察官などを殺して
ゆく謎の敵の正体を、現代らしく葛藤を抱え
る主人公が追いかけるもの。
近年多いリメイク、リブートの一つであり、
ヒーローとしては古参のバットマンであるが、
まったくの知識なしはややきつい印象。
過去のバットマンは本当にかなり昔に観た気
もするが、何一つ覚えておらずジョーカーを
観ていなければさっぱりだっただろう。
バットマン誕生の裏側は前提知識として話が
進むが、じゃあ、詳しく知らないと楽しめな
いかとなればそうでもない。
自分も細部までは知らないし、ぼんやりとし
た知識しかないが、十分に楽しめた。
しかし、ジョーカーを観ている方が楽しめる
ということもまた事実。
何か映画を一つ観ようかな、という人にはお
ススメしないが、続編はありそうなのでバッ
トマン入門としては〇(マル)のよう。
現代は、単なる勧善懲悪よりも葛藤や思い悩
み系が主流でもあるので、そういう意味では
バットマンは向いている。
単なるリメイク、リブートではなく、現代に
合わせてという意味でも適しているのだろう。