Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
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観測者

2022-03-31 | 
観測者は疑いはしない

内包するものの継続を

相対するものの関係を

観測者は信じはしない

外包するものの永続を

反対するものの連係を

平行を疑わず観測者は

垂直を信じず観測者は

座標すら未明な定点を

ツキイチ映画館(2022年03月)

2022-03-28 | 雑文
月に一度は、映画館へ。2022年3月は、
「THE BATMAN-ザ・バットマン-」
(アメリカ)。

気温もほどほどに春めいた平日の午後、映画
館にたどり着くと若者の列がずらり。

予想もしていなかったので、おいおいと怯む
も入場の列らしく(結局原因は分からず)発
券機は平常運転で待ちなし。

客層的に春休みは関係ないだろうが、上映回
の客入りもそこそこで喜ばしく。

自分は特にアメコミ系が好きなわけでもなく、
というかほとんど観てもいない。

が、2019年の「ジョーカー」を観ている
ことと、単発でも問題なさそうな感じだった
ことからチョイス。

175分(2時間55分)かあ、中年にはキ
ツそうだなあ、集中切れそうだなあとやや後
ろ向きながら鑑賞開始。

終わってみれば、ゆっくり目のテンポや全体
的に薄暗くて目に優しい映像により、思った
ほどは疲れることはなく。

とはいえ、3時間もあれば現実に戻る瞬間も
あれば、エンドロールもややぼんやりなのは
仕方なし。

ストーリーは、政治家、警察官などを殺して
ゆく謎の敵の正体を、現代らしく葛藤を抱え
る主人公が追いかけるもの。

近年多いリメイク、リブートの一つであり、
ヒーローとしては古参のバットマンであるが、
まったくの知識なしはややきつい印象。

過去のバットマンは本当にかなり昔に観た気
もするが、何一つ覚えておらずジョーカーを
観ていなければさっぱりだっただろう。

バットマン誕生の裏側は前提知識として話が
進むが、じゃあ、詳しく知らないと楽しめな
いかとなればそうでもない。

自分も細部までは知らないし、ぼんやりとし
た知識しかないが、十分に楽しめた。

しかし、ジョーカーを観ている方が楽しめる
ということもまた事実。

何か映画を一つ観ようかな、という人にはお
ススメしないが、続編はありそうなのでバッ
トマン入門としては〇(マル)のよう。

現代は、単なる勧善懲悪よりも葛藤や思い悩
み系が主流でもあるので、そういう意味では
バットマンは向いている。

単なるリメイク、リブートではなく、現代に
合わせてという意味でも適しているのだろう。

Spring A Half

2022-03-23 | 
春が来たなんて呟いては

テラスでお茶なんかして

遠く空なんて見上げれば

ケーキなんかはんぶんこ

お気に入りなんか着ては

美術館で前衛なんてみて

たとえなんか言い合えば

アートなんてはんぶんこ

朝ジョグなんて試しては

一目ぼれ恋なんか落ちて

早起きなんてしてみれば

リッドなんかはんぶんこ

栗色に髪なんか染めては

手帳に抱負なんて書いて

両手こぶしなんか握れば

フィアなんてはんぶんこ

非常時におけるスポーツ

2022-03-21 | 雑文
ロシアのウクライナ侵攻の影響により、2国
に関するスポーツにも大きな影響が出ている。

まず話の前提として、自分はスポーツがとて
も好きであるし、アスリートにも無条件に敬
意を持っている。

その前提は変わらないが、スポーツも社会を
構築する一つの要素であるとして、そうした
面から少し。

ロシアに対しては規制というかたち、ウクラ
イナに対しては結果的な不自由というかたち
で、競技と選手は影響を受けている。

それについて、関係の有無は問わず、様々な
意見も出ているが、主にはロシアへの規制が
その対象となることが多い。

規制は当然というものと、政治とスポーツは
切り離されるべきというものがあるが、自分
が疑問なのは後者についてである。

この、聖域というか、治外法権のようなもの
は、一体いつからあるのか。

「平和の祭典」の冠を持つオリンピックの影
響も大きいようにも思うが、それは多分に自
己のエクスキュースのようにも感じる。

そもそもは、せめて競技大会中の期間は戦争
を止めましょうであったはずで、そうであれ
ば、それはスポーツの独立神聖を意味しない。

スポーツはスポーツという場合の、自らピュ
アであろうと、ピュアであることを信じよう
とする姿に、どうしても共鳴はできない。

自然災害であろうと人的災害であろうと、ア
スリートの「スポーツしかできない」の言葉
は、聞きたくないことの一つとなっている。

決して良いことではないし、感情はしんどさ
しかないが、ウクライナのアスリートが戦場
に行く決意をする記事を目にする。

しかし、その感情は「スポーツしかできない」
という言葉よりも、理解ができる感情である。

繰り返すが、自分はだからといってそれ自体
を推奨しているのではない。

ただ、戒めという意味で、スポーツは所詮、
「たかが」スポーツであるという認識を、忘
れるべきではないのではないか。

スポーツ「だけ」は、という認識はスポーツ
にとっても、危ない認識であることは間違い
がない。

職種は異なるが、音楽家の藤井麻輝は2011
年の震災後、「音楽の力で復興を」に違和感を
覚え、一時は建築の仕事に就いていたという。

何をやって、何の役に立つではなく、そうした
人間としての動きに、自分は共鳴をする。

ko-wa-ku

2022-03-16 | 
先頭を恐れない 勇敢は

突出するほどに コワク

中位に安らいで 平坦は

集合するほどに コワク

最後を厭わない 頑強は

孤立するほどに コワク

自在に華やいで 天賦は

夢想するほどに コワク