Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
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へりのないそら

2022-06-30 | 
ふれたときから ひらかれる

ありふれた へりのないそら

ねがったさきに とざされる

ささやかな へりのないそら

けいけんにより つみあがる

ゆきなれた へりのないそら

ちかづくほどに くずされる

なつかしい へりのないそら

ツキイチ映画館(2022年06月)

2022-06-27 | 雑文
月に一度は、映画館へ。2022年6月は、
「峠 最後のサムライ」(日本)。

4月5月とは異なって、特に興味ひかれる映
画のなかった6月。

最終的に「ザ・ロストシティ」と「峠」の2
択となり、ロストシティに傾きかけるも危険
な香りもするので無難そうな峠をチョイス。

司馬遼太郎の小説を原作とする、戊辰戦争時
の越後長岡藩家老である河井継之助を主人公
とした歴史物。

明治の新政府と旧幕府勢力のどちらにもつか
ず、中立を企てるも最終的には旧幕府側とし
て戦に身を投じていく。

ちなみに司馬遼太郎の原作は読んだことはな
く、戊辰戦争も河井継之助もまったく詳しく
はない。

そのため、日本式歴史時代モノのスタンダー
ドとして、ただ、鑑賞する。

原作は知らないが、映画のキモや面白さ?は、
西洋に通じ、中立を画策するも叶わず、最後
は幕府に殉ずるという過程だろう。


そのあたり、魅力的かといえば残念ながらそ
うでもなく、要所要所もあっさりしていて没
入感はとても薄い。

このとても薄いという表現は構成、人物、映
像、音楽など全てに当てはまり、作品の感想
一言そのものともいえる。

観終わってみれば、映画としての面白さも余
韻も特段なく、ごく普通の2時間歴史時代系。

エンディングでのモノローグという邦画、歴
史系の悪しき伝統もしっかりきっちり踏襲し
ていて、その点も残念。

あとは副題のとってつけたような「最後のサ
ムライ」も、本当に安易でよろしくない。

考えに考えてか直感かは知らないが、この内
容に対してこのフレーズでいけると考えたの
ならば、それは相当なもの。

唯一、記憶に残っているのは、個人的に好き
な吉岡秀隆であるが、それも役ではなく、そ
ういう感想が残る時点で、もはやもはや。

歴史時代劇コンプリートの方以外には、特に
おススメはしない作品。

ドロップ

2022-06-23 | 
子供じみた古典の悪戯に

劇調の大げさなクラップ

古めかしい幅広な台本の

折目にふれる表紙のひび

大人びた新衣装の花飾に

緞帳の重たげなクラスト

真新しい艶やかな仮面の

罅割にささる表層のさび

根尾選手の投手転向

2022-06-20 | 雑文
日本プロ野球はドラゴンズの根尾昴選手が、
野手から投手に転向するらしい。

2018年ドラフト1位である期待の素質児
は、主に打撃において良い成績が残せないま
ま4年目となり、大きな転機を迎える。

自分は名古屋市在住だがドラゴンズファンで
はないから他人事となるが、個人としては投
手転向はネガティブな印象。

ファイターズ時代の大谷しかり、スワローズ
の山田や村上しかり、近年はドラフト1位レ
ベルの素質児には育成プランがあるよう。

ドラゴンズという球団がどの程度の育成プラ
ンを用意し、その到達度がどれくらいなのか
は分からない。

しかし恐らく入団時の育成プランでは、4年
目の5月までに結果が出なければ投手へ転向
というものはなかったと予想する。

だから根尾「投手」の将来像が、なるべき姿
がとても想像し難い。

もちろん、先発か中継ぎか抑えかは分からな
いが、転向して成功だったねと言われる成績
を残せるといい。

残せるといいのは間違いがないのだが、それ
が容易であるならば、野手から投手への前例
がそれなりにあっても不思議ではない。

投手から野手であっても、成功例があるとい
うだけで、芽が出なかった選手は本当にたく
さんいる。

投手と野手という、競技が異なるくらい役割
が違えば、目指すべき理想の体格も大きく異
なるだろう。

プロというそれ以上ない環境で3年間を費や
した肉体の鍛錬は、無駄とまではいわないが、
プラスではない。

投手ともなれば肩や肘の消耗、怪我のリスク
もあり、ともなれば簡単に野手に再転向とも
いかなくなる。

良いか悪いかは別として、ドラゴンズはドラ
フト上位の高卒を長い目で見てきたし、結果、
晩成型の成功例もある。

なんにせよ、今からイチローではなく(現在
の体型的に)山井大介を目指す根尾くんを、
想像できない。

のだけれども、転向するからには、自分を含
め、そんな常識に囚われた人たちが驚くよう
な投手に是非、なって欲しい。

リネーム

2022-06-16 | 
フレーズがつぎつぎと

正規品のようにうまれ

覚えたてのフレーズは

つぎつぎと不良化する

リネームがつぎつぎと

再利用のようにあふれ

付けたてのリネームは

つぎつぎと不燃化する

フューチャーのように

リネームするフレーズ