Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
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ツバメの季節-1.5-

2022-09-29 | 
島地を這うウミツバメ

突風吹いてふらふらり

ハレのちアメの空模様

断崖越えてひとまわり

大洋に沿うウミツバメ

小波揺れてゆらゆらり

アメのちハレの空模様

季節越えてふたまわり

ツキイチ映画館(2022年09月)

2022-09-26 | 雑文
月に一度は、映画館へ。2022年9月は、
「沈黙のパレード」(日本)。

本作は、東野圭吾のミステリー小説「ガリレ
オ」シリーズを原作とする、映画化作品の3
作目。

特にシリーズのファンということはなく、映
画も予告編ではじめて知ったが、映画1作目
が面白かった記憶からチョイス。

14年前の1作目とは異なり、9年前の2作
目はほぼ覚えておらず、原作も全く読んだこ
とがないので、ある意味無敵状態で鑑賞。

大学教授が警察に協力する殺人事件解決系だ
が、今作は関連する登場人物が多い。

その多めの登場人物の掘り下げ、描き方が中
途半端で魅力も薄く、感情移入がしにくいが、
2時間では仕方がないのか。

ストーリーは起承転結の起と転がよろしくな
く、起については後ほどとして、転は間延び
感が強く、ふと現実に戻ってしまうくらい。

おかしいだろう、という所は理由があっての
演出であることが結末で分かるが、それでも
トータルの演出はもっと頑張れたのでは。

ひたすら淡々と進むストーリーに中心となる
核がなく、人物の魅力も薄いので印象に残る
シーンもない。

そしてなりより大問題なのは「起」である。

被害者となる人物はお歌がお上手な設定とし
て描かれるが、この映画は違和感全開の口パ
クの歌唱シーンではじまる。

さて今からこの世界に入り込むという冒頭で、
完全にフィクションにおけるリアリティを失
わせる演出はとてつもない。

ミステリー系は、謎への過程で評価されるべ
きという人もいるだろう。

しかし、2時間の鑑賞を終えて自分の記憶に
残っているのは、なんとこの口パクのシーン
だけなのである。

口パクがあっても良作なのは全然あるし、口
パクを絶対許さないなんていうつもりはない。

それでも原作準拠かどうかは知らないが、工
夫の工の字もないものをいきなり見せつけら
れて集中しろというのは無理な話。

よほどのシリーズファンでなければおススメ
はしないが、それでも観るならば開始10分
後くらいから観ることをおススメ。

Priceless

2022-09-22 | 
まるで写しの類似品が

思いもよらぬ値打ちを

あっさりと生産すれば

次から次へ咲いて散る

千金一擲の春は夜明け

ほんの僅かな共通点が

思いもよらぬ出会いを

ゆっくりと結束すれば

継から継へ連なり成る

千金一刻の秋は夜明け

白夜極光

2022-09-19 | 雑文
2021年11月のPC版開始からプレイし
ていたゲームである「白夜極光」の、とりあ
えずの感想。

白夜極光は、現在主流の基本無料課金要素あ
りのマス連鎖系シミュレーション。

将棋盤のような一般的なマスフィールドに4
色のうち1色がついていて、1ターンで縦横
斜めで繋がる同じ色を進む。

味方はそれぞれ色属性を持った5人で、メイ
ン1名以外は対応した色を進んだ場合にのみ、
隣接する敵に攻撃できる。

世界観は、文明の崩壊した世界で様々な種族
が争う、これまた現在主流の、特に珍しくな
いというか、かなり在りがちなもの。

課金要素は、これまた現在主流のキャラクタ
ーガチャと、スキンと言われる、ステータス
に影響のない服装(特別仕様の絵)など。

とこのように一通り説明したところで、ここ
からが本番の感想。

ストーリーは目新しいところはなく、キャラ
クターの魅力も平均的かつキャラ同士の掛け
合いも無難。

回復系のキャラが必須過ぎるくらいに必須で
あること以外、ゲームとしての基本的な難易
度は低い。

じゃあ、なんで10か月となれば、このゲー
ムの魅力は同色のマスを連続で踏み、より強
い攻撃を繰り出す気持ちよさにある。

この単純な楽しさこそが魅力であるが、単純
であるが故に、人間の悪しき習性であるが、
慣れれば飽きる。

するとフィールドに障害物を置いたり、様々
に阻害したりとマイナス系ギミックを追加す
るというのは、自然な成り行きではある。

しかし、それをすると、そもそもこのゲーム
の魅力はなくなり、魅力はストレスになる。

そのストレスの解決手段は、現在主流の基本
無料課金要素あり系では、課金となる。

そういうビジネスモデルであるので、それ自
体は悪くないが、個人的にはそこまでする気
はなく、自然興味は薄れる。

また、方針として(個人的に)滅茶苦茶つま
らないジオラマやミニゲームに力を入れてお
り、個人的に指向の乖離が広がってきた。

ということで、十分楽しんだので、とりあえ
ず一段落(引退)とするが、10か月やるく
らいには楽しめた。

Fence-Over

2022-09-15 | 
荒野の岩壁を愛して

フェンスを強く握る

ねじれの食い込んだ

肉からしたたる血が

乾いた黄土を染める

乗越えるは容易くも

フェンス前に佇んで

やがて岩壁と朽ちる

原野の山桜を愛して

フェンスを強く握る

ねじれの食い込んだ

肉からしたたる血が

湿った緑土を染める

乗越えるは容易くも

フェンス前に佇んで

やがて山桜と朽ちる