春は風が強い日も多いですが、次々と草木が芽吹き、花が咲き始める季節です。
そんな季節に向けて最近発売されたのが、このアルバム…タイトルのFlor(フロール)とは、ポルトガル語でフラワー=花という意味なんですね。
ポルトガル語が公用語であるブラジルの音楽=ボサノバをテーマにしたジャズということなのでしょう。
ボサノバって、カフェなどでもよく流れているので聴きやすいんですが、デヴィッド・ボウイの曲やバッハの無伴奏チェロ組曲(マチネの終わりにでも触れました)までカヴァーする中で、それだけで終わらない、複雑な思いが込められているように感じます。
何せ、グレッチェン・パーラトが二人のお子さんを生んで、11年ぶりに出したアルバムですからね!
泥沼でもがき苦しむような日には響かないでしょうが、そんな中でも毎年どこかで花は咲いている…そういうことになるべく気づけたらいいのに…。
(この件に関連する以前のブログ記事→ねえ だっこして&リサ・ラーソン ショコラ→この記事のコメント欄をお読みください)
詳しくは彼女へのインタビューを読んでみてください。
Interview Gretchen Parlato『Flor』-花というテーマに込めた美しさ、生、死、目覚め、女性としての自分|柳樂光隆 Mitsutaka Nagira|note
以前、グレッチェン・パーラトの編集盤がリリースされたとき、僕は 「グレッチェンの声が聴こえるところに行けば、そこにはいつも新しいジャズが...
note(ノート)
フランク・ザッパ バントのベーシストだった父を持つ彼女は、ウェイン・ショーターやカマシ・ワシントンとも共演しているんですね。
◎話題のドラマ大豆田とわ子と三人の元夫でも彼女がフィーチャーされていたのでビックリしました(『大豆田とわ子と三人の元夫』の豪華すぎる音楽)!
なんと脚本の坂元裕二さんが作詞したAll the sameという意味深なタイトルの曲を歌っています…『カルテット』も面白かったけど、すごい方ですね!(両方とも超オススメです!)
さて、ついでに紹介するのは、ボサノバとソウルが絡み合ったこのアルバムです。
(こちら STARLITE-LOUNGE-BRIGETTEの方がジャケはいいのですが、日本盤のみのボーナス・トラックSometimesはレゲエ調でなかなかいい曲です!)
2005年に発売されたアルバムですが、これもブラック・ミュージックのべヴィさをボッサ・テイストがふんわりと包み込んでくれていて、バランスのいい傑作に仕上がっていると思います。
彼女の名前でネット検索しても動画などがヒットしなかったのですが(スペルが微妙に異なる名のミュージシャンがいて混乱!?)、彼女もライオンと格闘中なのか(このアルバムは彼女が結婚したばかりの時に出たんですよね)?何か知っている人がいたら教えてください!
共にしっとりした始まり方をするアルバムですが、暖かくなる、これからの季節のBGMにオススメです!!