『追悼』
ポスターには目立つロゴでそう謳っている。
明日、10月21日に旧久居市体育館で行われる寛水流の全日本オープン選手権のポスターだ。
そこにはアントニオ猪木と並んで故世古総長の写真。
故世古総長・・・13期生の悠と15期生の直嗣の親父さんだ。
強い人だった。
そして奥さんや悠にはめっぽう弱い人だった。
親父さんの供養がてら、毎年秋に開催されるこの大会を見逃すまい・・・去年の晩夏の葬式のときにそう決めた。
その大会が明日・・・。
しかし明日は年長さん達の全国統一模試。
朝7時には名古屋の会場、名古屋学院大学に向けて出発する。
そして試験終了時の午後4時半まで名古屋で足止めだ。
来年こそ必ず・・・そう念じながら、あまり趣味がいいとも言えないポスターを見やる。
森下(8期生・立命館大学院生命倫理)が京都から駆けつけ、谷(6期生)と甚ちゃんと奥さんをエスティマに乗せて出発。
舞(11期生・某小学校講師)のおばあちゃんのお葬式。
「いつも卓(14期生・立命館大学院・ロボット工学)ばかりかわいがって」と舞が不平を言ってたおばあちゃんである。
ほんの1年前までは、かわいい孫のためならと、国道1号線を車で疾走。
卓の下宿のある草津と津の家を難なく往復していた元気なおばあちゃんだった。
そんな元気なおばあちゃんがいつしか入院、そしてあっけない死。
ただ、元気さゆえに状況を楽観視していた卓がようよう帰省。
背中をさすったり、お茶を飲ませたりと、最後の世話をしてあげることができたことが救いだったと思う。
謹んでご冥福をお祈りします。
変わった高校から体験入学者が訪れた。
高校2年生だ。
高校の格なんぞない!と常々言っている俺でも冷や汗が出るような高校だ。
ゆえに素材としてはおもしろい。
あとは本人次第。
心底本気で大学入試、言い換えればそれまでの自分とおさらばするリセットのチャンスを渇望するか否か。
もし望むのならば、即座に行動を起こすべき。
ウチの高2は国公立医学部やら東京大学をと、やたら志望が勇ましい。
しかし勇ましいだけでもない成績をとっている。
そんななかに迷い込む子羊一匹・・・いや、ガタイはでかいな。
実力的には恐ろしいほど非力だが、今からブログ上で不特定多数を相手に震撼せしめるような1年と3か月を送ることができたなら、中学の同級連中が驚愕する大学へ合格できるはずなのだ。
でも今どき、こんなリベンジって奴は流行らんのかいな。
こよなく愛したアキちゃんの久居高校から早稲田大学合格って復讐劇は過去の遺物なんかいな。