展示は琳派、それも今週まで。これが今回の日程の決め手となった。
私淑(ししゅく)が琳派の特色だ。直接、指導を受けたわけではなく、師と仰ぐ人物の作品への憧れから師の本質を己の絵のなかで追及する。酒井抱一や鈴木其一ら琳派は尾形光琳の死後の生まれであることから、尾形光琳の絵に触発されて己の画道を追求したと思われる。その意味でのいい意味、悪い意味でのアレンジなどに興味があった。とくにたらしこみなどの技法に、独自性も感じたりした。しかしやね、さりげなく本阿弥光悦なんぞが置いてある。尾形光琳と同時代を生きたとはいっても、光琳からは師匠筋だ。それを酒井抱一や鈴木其一などが憧れの師匠に一歩でも近づこうとする・・・これはウチの今の中3たちが会ったことがない塾の先輩たちの成績に臨むのと俺のなかでは同じなわけで、そんな微笑ましさを期待していたわけだが、展示の最後あたりに巨匠・本阿弥光悦の登場。これが試合を台無しにしてくれた。武藤・橋本・蝶野がからむヤングライオン杯に突如、猪木乱入てな構図だ。
あの、
本阿弥光悦の不ニ山に圧倒され、気持ちを落ち着かせようと2階の喫茶室から諏訪湖を眺める。
ホテルからここまで諏訪湖沿いに歩いてきた。治療院の先生の顔が浮かぶ・・・極力、姿勢を正しくして歩いてきたよ。帰りは半世紀前に自転車で辿った国道20号で上諏訪駅まで歩こう。
駅の売店でお土産を買ったら諏訪インターから南下だ。