リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

地を這う獅子

2013-09-19 22:51:02 | 2013年度卒団公演

皆様、こんにちは、今公演で役者と宣伝美術を担当する新井です。私は今、腰が痛いです。腰、痛いんです。

なぜ私が腰が痛いのかというと、今日、仮仕込みがあったからです。仮仕込みとは、簡単に言えば、舞台を一回大まかに作って、反省点を見つけ、舞台のクォリティーを上げる、創造と破壊の儀式です。(破壊といったのは、作った仮舞台はその日のうちに解体されるからです。)

今日、仮にとはいえ舞台を作ったわけですから、疲労感が尋常じゃないんです。お恥ずかしい話、私は脆弱、残念なほどに不器用なので、もしかしたら、仕事の量を増やしているのではないかと思うことが多々あります。先輩方、同回生の皆様、すいません…所詮、私なんて今、腰の痛みに耐えられずベッドの上に這いつくばりながら、このブログを書く程度のものですから…

這いつくばるで思い出したんですが、今回の舞台には、高い台(ロフトみたい?まぁ高いんすよ!)があります。先輩の何人かがそこを上ったのですが、高さが違くなるだけで見る人の印象も変わってくるなぁ、と思いました。「まぁ、僕、そこたぶん上らないから!僕たぶん最初のシーン、地を這いつくばってるから!」と、自分のものながら、定かでない記憶を頼りに考えていると、ふと

「最近、”見上げる”ってことしていたかなぁ」

と思いました。高校時代、夜の帰り道で見た月と雲で描かれる大きな一枚絵、冬にしかまともに見えない名前も知らない小さな星々…。今日、といっても過ぎましたが、十五夜ですね。皆様は、満月が見えましたか?私は…たぶん見過ごしたでしょう。たぶん、きれいな月だと思います。

「舞台は人を励ますもの」

と私の尊敬している方は言いました。それは、つまり、いつもは見過ごしている小さなことを気付かせることではないのかと、私は解釈しています。月が見えても、お金はもらえませんが、それでも月を見てきれいだなと思える心が自分にはあるんだと気付けるだけでも嬉しいと思います。

今回の舞台は、人から見たら小さなことがテーマです。それでも、この舞台には小さなことに気付かせる力があると思います。気付いて、何か感じてくれたら、それで大成功です!

長文になってしまいましたが、皆様、立芸の宣伝に気付いて下さったら、暖かい目でお守りください。

以上、ベッドの上で這いつくばっている新井からでした。ガオー((笑)

 

 

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