どうもおはようございます。舞台監督、情報宣伝、役者の3回生宇高です。
2回目かつ、これが最後の稽古場日誌になりそうですね。感慨深いものがあります。1回生の頃から情報宣伝の仕事としてこの稽古場日誌に向き合って来ましたが、書くのに大変苦労していた側から、「おらぁ!書けぇ!」と急かす側になってしまったのは申し訳ないやら、ある意味必然だったやら。色々不器用だった自分に愛想尽かさず教えてくれた先輩方には感謝しかありません。
1回生の秋からは舞台監督もやりました。覚えることは多いし、結構走り回る部署だったので、大変ながらも先輩方のおかげで楽しく作業してましたね。と、いうか未だに作業全部覚えてないやもしれん。
自分は、演劇の華は役者だと思っていた人間なので、裏方作業の楽しさや、みんなで一つのものを作り上げる快感を知ったときは、新たな嬉しさにめざめた気がして、なんだかワクワクしました。もちろん、役者も楽しいです。ここまで、10回役者をさせていただきました。自分はイケメンでもなんでもなく、演技も上手いわけではないので、自分の出た劇が、皆さんの琴線に触れたなら、それはひとえに周りの役者のおかげだな、とおもいます。なんだかんだ、支えられてばかりの役者でした。もはや自分に役者という言葉を使うのもおこがましいと感じるくらいですね。ひぇぇ。ほんとに先輩後輩同期に支えられました。
そうなんです。みんな凄いんです。リツゲイってすごいんです。
こんな世界があるのか、と知れて、僕自身、この団体にはいったことは、何も間違いじゃなかったな、って、思えました。
最後の稽古場日誌くらい、明るいものを書こうと思ったのに、なんだかんだ、思いつめたような、暗い稽古場日誌になってしまうのは、自分の文体がそうなんだな、という感じでもう諦めてください。キラキラしたものとか、自分に合わないんです。綺麗なものは自分に似合わないんです。大学生のキラキラ具合とか、盛り上がり具合が、自分にはどうも合わないんです。だから、程々に暗くても良いんじゃないかなって。暗すぎるからたまに怒られるんですけど。程々に明るく、程々に暗く頑張ります。
人間関係も、愉快な人たちに出会えました。なんだかんだ、世話を焼いてくださった先輩や、3年間一緒にいた同期、煽ってきながらも仲良くしてくれた後輩。本当にありがとうございます。
もう送り出される側なんですねぼくたち。ちょっと前には、先輩を送り出した感じがするのに、あっという間だったな。こうして文字にしてると、しんみりしてきます。あと5回しかステージにたてないんですよね。僕はステージに立つ資格のある役者だったでしょうか。僕はちゃんと仕事をこなせたでしょうか。僕はリツゲイにとって何かプラスになれたでしょうか。僕はリツゲイにいても良かったでしょうか。
僕はリツゲイに居たんだ、って、誇っても良いでしょうか。
こんなの、誰に聞くでもなく、自問自答しても答えの出ないことなので、分からないことです。リツゲイにいた、という体験が自分の中の歴史になって成長できたような気がします。あ、ビスとか釘打ちは明らかに上手くなりました。どうもどうも。
どうやら僕は、自分って一人称を格式張って使うことが多いですが、思ってることをそのまま書くと、僕って一人称になるんだな、と書きながら気づきました。これも発見したことか。やった。
人に嫌われたくない自分が人と関わろうと頑張って、居心地は自分なりによくて、周りがどう思っていたかは分からないけど自分は幸せだったんじゃないかな、と思います。
辛いことやら辛くないことやら、楽しいことやら悲しいことやら、全部引っくるめて、良かったな。と思います。
感傷的になりすぎて、いつまでたっても書き終わりそうに無いので、後輩に言いたいことは打ち上げにでも言おうかなと思います。老害の長いお話。飽きたらトイレにでも逃げてください。
それでは、本日より、「ダムの見える町」開演します。
左様なら。
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