リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

手を伸ばさなくてもそこにあるもの

2022-03-13 17:15:25 | 2021年度冬公演「冬の星を結んで」

遅くなりました。
今公演、照明・宣伝美術・情報宣伝・動画を担当しました4回生の永尾です。

さて、何を書こうかとぐるぐるしている内に思った以上に時間が過ぎ去ってしまいました。
今回で最後か、と思えば思うほどこれで良かったのだろうか。自分は何か残せているのだろうか、とふと劇中の言葉が浮かんできます。

この4年間、ほとんどの時間を立芸で過ごしてきました。入学前は想像もしていなかったことです。
時間的な拘束もあるし、最初はとりあえず1公演参加してみるくらいの気持ちで参加しました。特に演劇が好きだった訳でもない自分が入ったのはその場の雰囲気に合っているなと感じたことが1番の要因です。
気づけば時は流れ、1公演だけではなく卒業のこの時期までやっていて、団員も入れ替わりました。

僕は結局、参加した公演の全てのステージをオペ室からみてきました。演出の言葉が終わり、暗転し、劇が始まり、そして終わり、カーテンコールを自分自身の操作でできることはとても楽しかったです。何より、カテコの役者が揃っているのをみるのが好きでした。その光景も変化していることを今回の公演で感じつつも、これからも繋いでいってくれるであろう後輩たちに光を当てられたことを嬉しく思います。

今回の脚本は、まず星が作りたいということを発端として選び始めました。本来であれば、客席上部に電飾を張り巡らせて星を作ろうと考えていたのですが、動画配信のみということで 舞台上に電飾を付ける形を取りました。実は、2021年度から小ホールが改修されており、これまで照明を吊ってきたバトンの下に新たにバトンが取り付けられました。どうしても、そこが影になってしまうなどの弊害があったのですが、今回の電飾を付けるにおいてとっても便利だったので運が良かったなと思います。

あとは、六角星もこだわったポイントです。どの位置にどの色を付けるか、どの色同士を同時に付けるか、そもそも六角星に見えるにはどの位置で吊ってどの角度に向けるかなどたくさん修正しました。結果、動画のサムネイルにもしたいくらい良いものができたのではないかなと思っています。六角星といえば、宣伝美術に関しても拘りました。今回のビラ・チケット・パンフレットを組み合わせると六角星ができるという仕組みになっています。残念ながらDMを発送させて頂いた方にしか送れなかったのですが、もっとたくさんの人に見てもらいたいくらい綺麗なものができたと言い切れるものになってます。なので、画像を貼ります。

前述の通り、元々演劇に興味があった訳ではないものの、この団体に居て、やりたい事はたくさん出てきました。そして、それに挑戦できるような環境でした。コロナの影響でその機会は少なかったものの、毎回自分なりに新しいことを試しながら楽しくやってこれたと、そこはある程度の自信をもって言えると感じています。これからも立芸がそれぞれの観たいものを叶える場所であり続けてくれたらいいな、と思います。

改めまして、今公演をご覧になって頂いた方、ありがとうございました。今後とも劇団立命芸術劇場を何卒よろしくお願いします。

【公演情報】

劇団立命芸術劇場2021年度冬公演
「冬の星を結んで」
脚本:いざきた鈴 演出:永村遼華

【視聴方法】

劇団立命芸術劇場YouTubeチャンネル

2021年度冬公演『冬の星を結んで』 - YouTube

 

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