リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

拝啓、あの日見たあなたへ

2024-06-22 16:25:20 | 2024年度夏公演
創世風満智留です。そよかぜみちると読みます。映像、制作に所属する映像学部5回生です。

 昨年末のクリスマスに入団しましたので、稽古場日誌では初めましてとなります。以後お見知りおきを。入団して半年が過ぎましたが、立芸と関わってからは2年半が経過しているんですね。外部参加者として最初に立芸の公演に引っ張ってくれたかつての同期、私は無事立芸に染まっています。

 今年の立芸はすごくパワフルだと思います。個性がバラバラの人間が集まった時に、各々の平均値を出すのは簡単ですが、最大公約数を出せることってなかなかないんじゃないかなと思います。今年の立芸は最大公約数が出せている。そんな場面をすごく感じます。

 特に今年は、年4回の定期公演の他に、6月1日に立命館宇治高校でも公演を打ちます。なんとそっち(宇治公演)では私、演出をやっております。新歓公演と夏公演も並行しながらなので絶対みんな大変なはずなんですが、あんまり弱音を聞いたことはありません。そういう雰囲気、私は好きです。

 立芸の好きなところをもうちょっと挙げていこう。この団体、心地よく是々非々というか、リベラルなところがあります。宇治のレパ選時点では入団2ヶ月だった私が持ってきたレパを通してくれたんですよね。新参者だからという理由で弾くのではなく、レパの中身を見てくれているのって、クリエイティビティとしてすごく大切なことだと思うんです。劇団名に「芸術」を冠して、英訳もRitsumei「Arts」Theaterである以上、このリベラルな姿勢はぜひ大切にしていきたい。パターナル(権威主義的)に染まってほしくない。

 今年の立芸はレパ選も熾烈です。新歓7本、宇治11本、夏6本出てます。どうして。聞いてた話と違う。いい意味でです。個人的な思想ですが、集団での創作活動はちょっと消化不良要素を含んでいた方が長続きすると思うんですよね、モチベーション的な話もそうですし、ネタ切れの心配がないし。私は宇治公演の演出終わっても尚、まだまだやりたいことがたくさんあります。なんなら卒業した後にも。

 映像も演劇も七転び八起きなのは変わらないと思います。なんならだいたい前途多難、七転八倒、方向性がバラバラになることだって集団ではよくありますよね。ただそれでもモチベーションである程度方針が一致していれば、私はいいと思うんです。モチベーションの方向性のすり合わせは、みんなと密にやっていきたいですね。

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