『縞模様の霊柩車』(byロス・マクドナルド)、読了。
1962年作。
マクドナルドは、チャンドラーやハメットや、そしてパーカーと並ぶ、
本格的ハードボイルドの代表。
主人公の私立探偵、リュウ・アーチャーは、
(当時の)40代ゆえに老境寄りの振る舞い。
依頼人は或る夫婦。
娘の付き合ってる男性を調べてくれと言う一見普通の内容。
その男性の素性を追い、捕らえるまでが第一の段。
本番はその先。
登場人物がどんどん増えて、紹介一覧のページと首っ引きになる私。
洋物は、名前を覚えられないのが毎回ネックだ。
あまりに話の風呂敷が広がって、これ収拾がつかないんじゃないかと
(私が)思い始めたところで次の展開。
自分としては、ここから先が、この作品の真骨頂。
たった一つの証拠品と、序盤に堂々と書かれていた伏線とが結びつき、
真犯人が浮かび上がっていく。
さあこれで解決だ、と思ったところから繰り返す新展開の波も楽しめた。
後に調べ直して、リュウ・アーチャーのシリーズ第1作の
タイトルも押さえた。
何度も言うが、今年はハードボイルド系の本、攻め続けるぞ。
それでは。また次回。