好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

好きな人の好きな物を好きになれるとは限らない。

2023-06-20 | 物語全般
知人から貰った本の感想を記録。ここ1ヶ月強で必死に読んだ。

1.『首都感染』(by高嶋哲夫)
鳥インフルエンザから派生した新型インフルエンザが、中国を基点に発生。
しかも、潜伏の後、瞬く間に全身出血にまで至る強毒。
それが北京で開催されたワールドカップを経て、全世界へ拡散されていく。
ただし、その先は良展開。
名医や政治家の連携により、日本は東京都内のみに感染を封じ込める事に成功。
量産可能なワクチンや、重症患者にも有効な特効薬が流通する。

2.『第三の時効』(by横山秀夫)
全6話収録の連作短編集。「F県警強行犯シリーズ」第1巻。
「笑わない」朽木の率いる1班。冷酷な楠見の率いる2班。叩き上げの村瀬の率いる3班。
以上、三つの派閥争いを交えて、事件捜査と解決が描かれる。
「アリバイ」「時効」「密室」といった定番モチーフを、現代の警察小説に落とし込んでいるのは確かに流石と言える。
巻末の解説で、『半落ち』のネタバレを知ってしまった。

3.『インデックス』(by誉田哲也)
全8話収録の連作短編集。
『ストロベリーナイト』から始まったシリーズの途中。
私の印象に残ったのは、『彼女のいたカフェ』と『落としの玲子』。
『ストロベリーナイト』や『ブルーマーダー』のネタバレ食らってしまった。

4.『闇に浮かぶ牛』(by P・J・トレイシー)
シリーズの2巻目。
単純に説明すると、「雛見沢の終末作戦中に偶然侵入してしまった第三者がガソリンバーベキュー作戦かまして惨劇を回避する話」。(おおむね合ってると思う)
いわゆるジェンダー論が頻出。おっぱいの話とかペニスの話とか真剣に語られている。
銃撃の描写も激しく、疲れた。

5.『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』(by宮部みゆき)
全4話収録の連作短編集。シリーズの2巻目。
前の話の出来事がそのまま次の話へつながっていくため、登場人物の数をはじめ、内容は次第に複雑になっていく。
個人的に印象に残ったのは、第3話の『あんじゅう』。
廃墟と化していた家屋の闇に棲む、名も無き物のお話。

本当は他に、もう5冊あったが、ここで限界。自分の好きな本を読みたい。

それでは。また次回。

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