好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

星新一ショートショート再読。(その54)

2025-01-31 | 星新一ショートショート
『宇宙通信』
新潮文庫、番号4、『ようこそ地球さん』収録。

落語の一席のような、または寓話のような話である。
扱われている題材は、星作品の基本のキ。
宇宙人とのコンタクトを巡る顛末。

ところで、ここで現実の歴史をおさらい。

地球外知的生命体探査、いわゆるセチ計画は、異星人からのメッセージを受け取ろうと探し続けるパッシブタイプと、地球からメッセージを送り続けるアクティブタイプとに分かれる。

アクティブタイプの全盛期は1970年代。
「パイオニア計画」では金属板を、「ボイジャー計画」では黄金製のレコードを、それぞれ探査機に搭載し、宇宙へ解き放った。
以上、主にWikipediaさんを参考にして記す。

閑話休題(それはさておき)。
本作『宇宙通信』では、地球人と異星人との間に、生物学的に致命的な相違点があったために、惨劇が起こってしまう。
確かに、逆の立場で考えたら、もし異星人から送られた友好の品が全部…………………うん、グロいから書くのは止めておこう。

さて翻って、現実の歴史を見れば、私たちが異星人へ送ったのは金属製品。
もしも相手が金属由来の生物だったらまずいかもしんない。
もっとも、あの品々がメッセージである事自体が伝わるか不明という説もあるが。

けれど、そういった危険性があったとしても、やっぱり異星人がいるか探してしまう衝動を止められないのも、私たち人間の性だろう。
願わくは、出会えた相手と平和にやり取りできますよう。
まずは、自分の身近な人からね。

それでは。また次回。

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