『動く標的』(byロス・マクドナルド)、読了。
1949年作。
「リュウ・アーチャー」シリーズの第1作という事で、
勉強の意味で読み始める。
終わってみれば、『縞模様の霊柩車』の方が好みだった。
『縞模様~』は本格要素も感じられたが、
今作は本当に純粋にアクション寄り。
行方不明になった男性を捜すのが目的なのだが
その人物の人となりがどうにもつかめないまま、
殺人事件(というより明らかな人死に)が次々と発生していく。
タイトル通り、探し求める標的が動き続ける物語。
それで、物語の9割以上読み進めて、やっとその標的と
出会えたと思ったら、最後の最後で間に合わず、
死なれたのが悲しすぎた。
敵に立て続けに襲われても、依頼を遂げようと
捜査を続けるアーチャーの意志の強さは美しいが、
自分には少し相性が合わないかもしれない。
それでは。また次回。