母は以前から私の心に何十年と引っかかっていた、ある後悔も
全て一緒に連れて行ってくれた
今更ながら母の凄さを感じた
母は最後まで力強かった
きっと一生かかっても追い越すことはできないだろう
華やかで美しく優しく楽しく
そこに居るだけで大輪の花の様な
それでいて
人の想いにいつも寄り添える人
母の良い所を言葉に並べたら言い尽くせない
いつもの日常に戻る
仕事にも、また舞台に向けて稽古に励む
自分の居るべき場所、活躍できる場所があることは、なんて有難いのだろう
大好きな桜の花
今までは美しいと思い見上げていたが
今年から死ぬまで 母を想い見上げるのだろう
経る時
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
窓際では老夫婦が
ふくらみだした蕾をながめてる
薄日の射す枯木立が
桜並木であるのを誰もが忘れていても
何も云わず やがて花は咲き誇り
かなわぬ想いを散らし 季節はゆく
二度と来ない人のことを
ずっと待ってる気がするティールーム
水路に散る桜を見に
さびれたこのホテルまで
真夏の影 深緑に
ペンキの剥げたボートを浸し
秋の夕日細く長く
カラスの群れはぼんやり
スモッグの中に溶ける
どこから来て どこへ行くの
あんなに強く愛した気持も
憎んだことも 今は昔
四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる
空から降る時が見える
さびれたこのホテルから
何故か以前からこの曲が流れる度に
両親を感じていた私
なんとも言えない繋がりを感じた