桜の木

日常のあれこれ
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母によせて

2024年03月13日 | 大切なひと
大好きだった母に会えなくなって
5年目の春を迎えようとしている

満開の桜が美しい4月
とても美しかった母は旅立った

会って話したいことが沢山ある
聞いて欲しいことも
嬉しかった事、悔しかった事
色々な気持ち‥‥

いつも私の味方でいてくれた
「あなたは間違ってない
そのままで良いのよ」と
どんな時でも前を向いて歩ける様に
自信を持たせてくれ
勇気を与えてくれた

ある時、母の友人と話した際
「お母様にお会いすると、りこちゃんの事をいつも必ず嬉しそうに話されていらしたのよ」と 
その言葉を聞き
嬉しく切なく有難く、色々な感情が湧き上がって堪らない気持ちになった

母が他界してひと落ち着きした頃
母の方見分けを姉と2人でしていた時
私はうっすらとしか記憶になく忘れてしまっていたのだが
姉が「これ、りこちゃんが小さい頃いつも首に巻いていた襟巻きだね」と言う
私が小さい頃、首に巻いていた赤いマフラーが、何故かそのクローゼットの引き出しの
それも一番目に付く手前に綺麗に置かれてあった
こんな昔の小さなマフラーをなぜ?と

勝手な想像だが、自立心が割と強く
何でも自分で決めてしまう
そんな私を
嬉しくも、どこか寂しく感じていたのではないか
その小さなマフラーを見ては、私の幼かった頃に思いを馳せていたのではないか‥‥と

そしてその奥には、子どもの頃、母の日にプレゼントを買うと
お店の人が箱の中に一緒に入れてラッピングしてくれていた、安っぽい赤いカーネーションの造花
それが数本並べて置かれてあった

こんなの、さっさと捨てちゃえば良かったのに、お母さん‥‥
捨てずに大切な取っておいてくれたんだ
そう思うと鼻の奥がツーンとして、今もこうして、その時を思い出すだけでブログを書いていても涙が溢れて止まらなくなる



誰しも産まれた時からゴールに向かって道を歩んでいるという

ゴールで母に会ったら、私はどんなに嬉しいだろう
「りこちゃん、待ってたよ」と笑顔で言ってくれるだろうか

でもまだ、その時はもう少し先だ
私の役目は、まだもう少し残っているのだから‥‥









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