桜の木

日常のあれこれ
お出掛けや、ちょっとだけ演劇の事など

心の奥底

2024年06月22日 | 大切なひと
朝ドラは見たいけれど
時間に追われてなかなか毎日は難しく
でも暫く前から毎週土曜の朝に
1週間のダイジェストを放送してくれている



石田ゆり子分する主人公の母
その母の臨終に際し
自身の母との「あの時」とオーバーラップ

先祖代々教職に就く女系家系には
異色な私
優等生の姉と同じ女子校育ち
入試で何とかギリギリ合格しても
入学してからの成績は段違い
まぁ、そんな感じで^^;

文化部の姉と違い運動部に入部
毎日朝練から始まりガッツリ走る
朝ご飯食べても2時間目過ぎた頃
如何にもこうにも、お腹が空いてしまう
ゴメンナサイ!「早弁」
同じ部の数人教室の隅でイタダキマス❣️

姉曰く「早弁なんてする子は不良!」と母に言い
母は「お腹すいちゃ大変だから
早弁ってのを、する時のお弁当と
お昼に食べる時のお弁当2つ持っていく?」って
お弁当2食分作ってくれた

純粋培養の母は、それが良くない事
とは思わず、お腹すいちゃ大変!
ただただ、そう思ったのだと思う
何しろ「早弁」の言葉も、若い頃の
ほんの数年だけ小学校教師だった母まったく知らない言葉だったのだから

将来の進路にしても、またまた周りを驚かせた
娘が苦労するんじゃないか
亡くなる人を目の前にして耐えられるのか?
体が持つのか?
感染症とか患者さんから貰ってしまうのでは?とか

口には出さなかったが不安でいっぱいだったと
ずっと後に聞いた

車の運転も好きで、運転しない出来ない母や姉
どこでもビュンビュン行ってしまう私が
糸の切れた凧だったそうだ
私の友人や周りでは運転する人も多いが
田舎と違い電車やバスで交通の便もよく
不便を感じる事もなく、若い人でも
普通に運転しない人も結構多い
でも、私は車好き
隣に母を乗せ、あちこちドライブし
少し親孝行も出来たかなと思う

話は戻り

朝のドラマの終末に
死に行く母を引き止めようと
最後に大声を上げて泣く主人公の姿

私もあの時、声にならない声で
嗚咽を声を上げて泣いた
お腹の中に別の何か大きな塊があって
それが一瞬にしてどんどん大きくなり
胃を持ち上げ食道を圧迫し苦しくて
呼吸が出来なくなりそうになった
それを必死で堪えた、あの時
自分がしっかりしなくてはと
よく言う気丈なんかとは、全く違い
心と体が離れ離れになった感じ
その悲しみと苦しみ

母が死んだら私は耐えられないだろう
後を追ってしまうかもしれないと思った幼かった頃の私

でもこうして私は生きている

母がこの世から去った年齢に
一年一年近づいて行く



母の思い出と優しさを胸に秘め
その中で薄らいで行く母の記憶
それを必死に留める為に
時に母を強く思い出し、敢えて声を出して泣く

そして涙を拭き、何事もなかった様
いつもの自分に戻る

支離滅裂な文面になってしまったが
私の心の中の深く柔らかく
悲しいけど優しい母との最後の記憶


























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