桜の木

日常のあれこれ
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今を生きる

2024年11月18日 | 大切なひと

少し前までは寒いの暑いの‥‥
忙しいの、そうじゃないのなどと言っていたが
気がついたら残すところ今年も
1ヶ月とちょっと
カレンダーもペラペラだ

過ぎてみれば.オギャーと産まれて
そうこうして‥‥の今
年々時の過ぎる早さを感じる
その現象を「ジャネーの法則」と言うそうだ

人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する
歳を取るにつれて自分の人生における
「1年」の比率が小さくなる為
体感として1年が短く早く感じるそうで
それは日々の生活がマンネリ化し
新鮮味がなくなる事からでもあるらしいが‥‥

それに対して
楽しい時間は、あっという間に過ぎる
それはまた脳の報酬系に関与するドーパミンが
体感時間に影響を与えるからとの事で
楽しい状態では多くのドーパミンが放出され、
体感時間は短く感じ
逆に退屈している時には
ドーパミンの放出は少なく体感時間は長く感じられるそう

楽しい事って人生そればかりなんて有り得なくて
思い返せば辛い時間や苦しい時間も沢山あった
だけど楽しさは、辛さや苦しさを
少なからず上書きしてくれ
生きる希望を与えてくれていた


きっと人の一生って早いのだろう
この年代で、そんな事を言うのは生意気だが
でも
母が他界した時のこと
思い出が次々と走馬灯のように甦り
最後に生身の母の体を愛おしく
縋りつくように撫でながら、
母は、この手で小さな私の手を握り
数え切れない程抱きしめてくれ
いつも優しく髪をとかして
美味しい物も沢山手作りしてくれて

そして見送る時は私の車が見えなくなるまで
一生懸命振ってくれていた、その手


荼毘に付された後の母の姿は
抜け殻のように思え
それまでの事が、一瞬にしてとても遠くに感じた

私もいつか、その日が来る
だからこそ、今を大切に生きたい
大好きな人が一生懸命産み出してくれた命なのだから













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