飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

協力するとはどういう行動なのか

2023年06月22日 08時16分55秒 | 学級経営
担任は子どもたちに言う。
「学級は協力し合うことが大事です。」
当然のことだ。
しかし、ふと考えてみる。
協力という概念は大事であることは言われなくても知っている。
道徳の授業の多くが、この単純なことを意識しないで組み立てられているため、本気にならない、ためにならない道徳になる。
要するにスローガンや徳目が善があることは誰でもわかるが、その瓶に貼られているレッテルではなく、中身を理解していないのだ。
そこで次のように子どもたちに問う。

学級内で行われる遊びやイベントに際に子どもたちに聞いてみる。
今週、楽しいイベントを学級で開きます。
みんな協力しますよね。
「します!」
では、協力するというどういうことかをみんな考えます。
私が質問するのでノートに①から⑫までの数字を書きます。
そして、私がする質問に自分ができていると思う人は◯、できていないと思う人は☓と書いていきます。

①体操着に着替えるときにしゃべっていない。
②早く着替えて集合場所に行っている。(チャイムがなる前に集合場所に行っている。)
③集合場所ですわってまっている。(座って待っている方が静かに待ちやすい。)
④だれかが司会言葉を言っているときに、一言もしゃべらない。
⑤司会言葉を一度は言っている。みんなに「静かに聞こう」「前をみて」などと呼びかけている。
⑥遊びが終わったあとの集合が早い。
⑦勝手に「おまえ◯◯な」というように決めていない。「◯◯でいい?」というように聞いている。
⑧手を上げたり、返事をきちんとしたりしている。
⑨準備をダッシュでしている。
⑩友だちをほめたり、励ましたり、ありがとうの言葉が10回以上ある。
⑪しきっている人にいたら、ありがたいと思っている。
⑫先生なしでも頑張ろうと思って行動している。

◯の数を数えさせるが特に挙手ださせない。
子どもたちの中で自省と協力のイメージができればそれでいい。

みなさんは、お店にいったときにこんな経験をしたことはありませんか。
いきなり店内が暗くなり、ハッピーバースデイの曲が流れます。
知らない人の誕生日です。
ですが、たいていの人は拍手で手拍子をとってあげる人が多いです。
もちろん、強制ではありませんし、しなくてもなんら問題はありません。
でも、一緒に手拍子をしてあげる。
これも、ひとつの優しさです。
なぜなら、楽しい雰囲気を作る協力の行動だからです。
そんな些細なことにも、大切なことが含まれています。

saitani


こういう動きができてくるとお楽しみ会はスムーズに進むね。
そして、こういう人は、自然と人のためになる行動ができます。
少しずつ人から好かれていきます。
信頼されていきます。

コメント
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