飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

5年生 道徳科「約束」(謙虚な心で)実践案

2025年01月17日 05時06分45秒 | 道徳科
5年生道徳科「約束」実践案。

1 通読する。
・書き込みによるトラブルが出てきます。
 何が原因だったのかを考えながら聞きます。

2 設定を確認する。
(1)登場人物
 ・陽菜…結衣が約束に時間に遅れてきた事に腹を立ててグループトークに悪口を書き込む。
 ・結衣…急用で約束の時間が守れずに陽菜を怒らせてしまう。
 ・陽菜の母親…結衣のおばあちゃんが急に倒れてしまったことを陽菜に告げる。

(2)場所・時
 ・金曜日の夕方…日曜日、図書館で待ち合わせをすることを学校で約束する
 ・日曜日の朝…陽菜→図書館・結衣→病院
 ・日曜日の夕方…陽菜→自宅・結衣→自宅
 ・月曜日の朝…学校
 ・月曜日の午後…自宅→結衣の家


3 展開
①発問 陽菜と結衣の間にはどんな問題が起こっていますか。
・結衣が約束の時間に図書館に来なかったことにより陽菜が起こっている。
・腹を立てた陽菜はグループトークに結衣の悪口を書いて仲間に広めている。
※このふたつの問題が起こっていることを確認する。
 同時にこの問題を扱わないようにする。
 なぜなら、この2つの問題に対する解決方法が異なるから。

②発問陽菜と結衣は仲良しのようだけど、本当の友達と言えますか。
 言えるという人は◯、言えないという人は☓とノードに書きます。
 ※おそらく半分くらいずつの比率になると予想される。

③発問 両方の立場の人に聞きます。
 「本当の友達なら◯◯するはず」という書き方で、ノートにできるだけたくさん先のトラブルを回避するための行動を書きます。
 時間は5分です。
 ※両者を客観的に俯瞰させて、善後策を考える。
  そのことにより実生活でも自分事として捉えることができる。

 【陽菜の立場で】
 ・本当の友達なら、結衣が来なかった時点で何度も理由を確認するための連絡をいれるはず。
 ・本当の友達なら、連絡がとれないなら自宅まで行って、確認するはず。
 ・本当の友達なら、腹が立ってもグループトークに悪口は書かないはず。
 ・本当の友達なら、腹が立っても他の人を巻き込んで相手を悪者にするようなことはしないはず。
 ・本当の友達なら、そもそも理由もなしに約束をすっぽかすような人ではない、きっとよっぽどのことがあったんだと心配するはず。

 【結衣の立場で】
 ・本当の友達なら、すぐには連絡できなくても時間に行けないということを何とか知らせることができたはず。
 ・本当の友達なら、夜にでも陽菜の家に行って、謝罪をしたはず。
 ・本当の友達なら、グループラインの書き込みを見て、何か誤解があったんだと考えるはず。
 ・本当の友達なら、書き込みを見ても、こんなことを簡単に書ける人ではないと考えるはず。

④発問 「本当の友達ならこうするだろう」という考えがたくさん出されました。
     これらの考え方を聞いて、親友として付き合っていく上で大切なマナーや配慮をみんなで考えます。
    ノートに自分が考えたマナーを5つ以上書いて、書けた人は先生にみせにきます。
    ◯をもらった人はさらに考えます。

⑤指示 自分が考えた親友のマナーを発表します。
 ・相手の意見にまず耳を傾ける。
 ・腹が立ってもネットに悪口を書き込まない。
 ・悪口で仲間を集めるような心貧しいことはしない。
 ・負の仲間を募ることにより群れをつくるようなことはしない。
 ・いつも相手の立場で物ごとを考える。
 ・最後まで相手のことを信用する。
 ・信じられないのは、自分の覚悟が足りないせいだと考えて相手を責めない。
 ・やるべきことは最後までどんな障害があってもやり通す。
 ・誤解されたと思ったらすぐにその誤解を解くようにする。
 ・問題を後回しにしない。

⑥発問 たくさん親友のマナーが出されました。
    この中で自分だったら一番大切にしたいマナーはどれかを選び、その理由は書きます。
 ※これは人それぞれ自分の考え方の違いにより分かれるので自由でいい。

⑦指示 今日の授業の感想を書きます。

saitani

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