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子どもが熱中する図形問題 ー同形同大分割ー その1

2025年02月04日 05時26分41秒 | 算数科
算数科のすきま問題。
小学校5年生以上なら実施可能。
図形の合同の問題。
このような思考を同形同大分割とも言う。
ようするに簡単に言えば、同じ形に分割するテクニックのこと。

正三角形は、4つの合同な正三角形に分割できる。
同様に、正方形も4つの合同な正方形に分割できる。
まずこのことを理解する。

先の正三角形を4つの正三角形に分けた図形の、上にある小さい正三角形を取り除いた残りの台形をつくる。

1 この台形を子どもたちに提示する。(正三角形を3つ合わせた左右対称な一般的な台形)
 発問 何という図形ですか?
    ・台形です。

2 合同について
 発問 この台形を真ん中の線でおるとピッタリ重なります。
    このように形、大きさが同じでピッタリ重なる図形を〇〇な図形と言います。
    ・「合同」な図形

3 発問 このもとの台形に線を引いて合同な「三つ」の図形に分けなさい。
     ※条件を示す。
      ・上底と左右の辺は同じ長さ。(印をつける)
      ・下底は上底の2倍。(下底の真ん中に線を入れて、左右に同じ長さを表す印をつける)
     ※まず、自分の考えで作業をさせる。
      比較的簡単にできるだろう。
     
     ※できた子どもに説明させてもよい。
4 指示 上底の左右の角から、下底の中心に向かって三角形を三つ作る。

5 発問 できた三つの図形は何という三角形ですか。
     ・正三角形

6 発問 ここからが本題です。
     とても難しいです。
     今度はもとの台形に線を引いて合同な「4」つの図形に分けなさい。
     ※これは非常に難しい。
      先の問題で台形を正三角形に分けているので、今度も正三角形を4つにしようという思考になるからだ。

7 説明 ヒント1を言います。
     補助線を引きます。
     さっきの正三角形を3つに分けた補助線にさらに補助線を何本かひきます。

8 説明 ヒント2を言います。
     台形に補助線を引いて、小さな正三角形「12個」に分ける。
     
9 説明 答えは、小さな正三角形を三つ組み合わせた合同な台形が四つできます。
     ※上下に二つ、左右に二つ。

saitani



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