>>>桜島 噴煙の高さ4100mの爆発的噴火
▼国土交通省 ライブカメラ 海潟-216-05-01-15:38
5月1日午後3時36分,桜島の昭和火口で今年43回目の爆発的噴火があり,噴煙が高さ4100メートルに達しました。爆発的噴火は今年43回目で,昭和火口で観測された噴煙の高さでは7位タイの記録。2013年8月18日に最高の5千メートルを記録しています。
噴火警戒レベルは3(入山規制)を維持。気象台は,火口から2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼び掛けています。
>>>桜島の成り立ち
桜島は,姶良ルデラの南縁部に誕生した安山岩~デイサイトの成層火山で,北から南に北岳(標高1117メートル),中岳(標高1060メートル),南岳( 標高1040メートル)の三峰が連なっています。
有史以後の噴火は,すべて南岳で起きていますが,山腹や周辺の海底からも噴火しています。なかでも,文明,安永,大正,昭和の大噴火は,すべて山腹噴火で,大量の溶岩を流出しました。
桜島火山の有史以後の山頂噴火は南岳で起こっています。近年1,000年間に起きた代表的な噴火は,文明噴火,安永噴火,大正噴火,昭和噴火の4つです。
そのうち文明8年(1476年)の9月12日の噴火が最も大きく,桜島の東側黒神付近から溶岩が噴出しました。この噴火で島の南西部に新しい島ができ,桜島本島とつながり今の燃崎ができました。
1914 年(大正3 年)の大噴火で山腹から流出した溶岩により大隅半島と陸続きになりました。現在は東西 12.2km、南北9.5km、周囲52km の不規則な楕円形です。南岳山頂火口は1955 年(昭和30 年)10 月の爆発以来,今日まで長期間にわたって活発な噴火活動を続けています。噴出物(火山ガス・火山灰・火山礫・噴石など)や爆発時の空振,また,二次災害としての土石流などにより各方面に被害を及ぼしています。