新型コロナウィルスの感染拡大が深刻化し,外出自粛の動きもあって,消費者の来店を前提とする小売業が苦境に立たされている。特に,業績低迷が続く百貨店業界もかってない苦境に立たされている。地方店は人口減少,富裕層の高齢化で,ますます経営が厳しくなる。
こうした経営環境下にあって,今後,百貨店界がどう変わっていくのか,その前兆ともいえる動きが,鹿児島の老舗百貨店 山形屋の「北海道の物産と観光展」の規模を大幅に縮小し,通信販売主体での開催である。
百貨店の山形屋(鹿児島市 は,20年連続で売上高日本一の恒例「北海道の物産と観光展」を,新型コロナウイルス感染拡大防止(顧客と従業員の安全確保)の観点から,今年はオンラインショップ(通信販売)主体とし,「北の恵みマルシェ」として通信販売主体での開催とした。山形屋「北海道物産展」の019年売上高は約11億円,北海道などが主催する物産展としては20年連続で販売実績が日本一の名物行事である。
オンラインショップ「北の恵みマルシェ」の第1弾は,「北の恵み函館マルシェ お届け便」として,今月12日から9月7日まで実施。取扱品目は通信販売が158品目,オンラインショップが189品目。
第2弾は 10月1日(木)~20日(火),第3弾は11月1日(日)~25日(水)開催予定である。店頭販売については10月上旬から11月下旬にかけて屋外のイベントスペースで,期間や会場を分けて一部商品の販売を計画中という。
https://www.yamakataya.co.jp/kagoshima/emergency/archives/119
◆ 鹿児島の老舗百貨店 山形屋 楽天市場 ◆