>>>リンガーハット、8月10日から価格改定 野菜の確保厳しい
長崎ちゃんぽんチェーン「リンガーハット」https://www.ringerhut.jp/ https://www.ringerhut.co.jp/ir/ は、8月10日から一部価格を改定すると発表しました。価格改定の理由は,天候不順により国産野菜の安定した確保が厳しい状況が続いている他、人件費及び物流費の高騰をあげています。
改定するのは主要商品21品中13品で、平均3.3%上げる見込み。一部商品も終了する予定です。対象となるのは国内646店舗のうち、北海道7店、沖縄5店、特別店舗9店を除いた全店舗。
⇒⇒ リンガーハット 価格改定のお知らせ ⇒ https://www.ringerhut.jp/news/20180803_1/
株式会社リンガーハット(本社:品川区大崎、代表取締役社長 秋本英樹)は、2018年8月10日(金)より、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」の国内646店舗(北海道7店、沖縄5店、特別店舗9店を除く国内全店舗)にて一部価格を改定いたします。
当社では、2009年より安全・安心で新鮮な国産野菜を使用しておりましたが、昨今の天候不順により、国産野菜の安定した確保が厳しい状況が続いております。また、人件費及び物流費の高騰のため、現状の価格で提供することが困難な状況となりました。つきましては、一部商品の価格を改定させていただくことをお知らせします。主な価格改定の商品は主要商品21品中13品で、平均3.3%改定いたします。
今後もリンガーハットでは、美味しさを追求し、お客様に高品質な商品の提供に努めてまいります。
source:リンガーハットHPより
リンガーハット復調のキーポイントは,「安さから」から「安心・安全」へ,さらに「ボリューム重視」から「健康志向」へという,外食に関する時代の流れを敏感に読み取り,業界他社に先がけ,「国産野菜100%採用」に踏み切ったことにある。これはまた,世の中の変化への鮮やかに対応しほかならない。
●国産野菜調達への挑戦
リンガーハットはかつて,ちゃんぽんに使っていた野菜7品目のうち,国産はキャベツ(全量契約栽培)とモヤシ(自社栽培)のみであった。後の5品目は中国産の野菜を現地で冷凍加工したものを輸入していた。
2009年,米濱会長兼社長の厳命を受け,キャベツ,モヤシ,ニンジン,コーン,タマネギ,青ネギ,オランダサヤエンドウの7品目をちゃんぽんの定番野菜に決め,これら国産野菜の通年調達に取り組んだ。
米濱氏はその時の心境を「日経レストラン」(日経BP社/2010年3月4日号)で次のように語っている。
「兄たちと始めたこの商売がどうしてここまで大きくなったのかと考えたら話は簡単。新鮮な国産野菜のみを使い,とにかく『おいしい』ちゃんぽんをお客様に提供してきた からだ。だったら,もう1回原点に戻ればよい。もちろんコストや調達など不安要素を数えたらキリがない。だから,『ごちゃごちゃ言っていないで,とにかく やれ』と役員たちの反対を押し切った」。
国産野菜ブームの追い風に乗る
リンガーハットは,2009年2月期は,24億円の大幅な最終赤字を出し無配転落。それが2015年1月までのリンガーハット既存店 売上高は7カ月連続で前年比プラス。
リンガーハット復調の起爆剤は,国産野菜人気である。メインメニューである「野菜たっぷりちゃんぽ ん」の国産野菜480グラム使用に示されるるように,2009年からリンガーハット全店で使用している野菜をすべて国産に切り替え「健康,安全,安心」を アピールするとともに, 『野菜たっぷりちゃんぽん』の販売開始。さらに,毎月,2日間,「野菜の日」を設けて,当日限定の野菜たっぷり特別メニューを提供するという力の入れよう である。
こうした取り組みが,功を奏した。海外産の野菜と比べて信頼がある国産を使っていることが,健康志向の強い消費者に受け入れられ,女性客へのアピールにもなっている。
リンガーハットの復調は,「安さ」や「ボリューム」重視から,「安心・安全」そして「健康志向」へとの時代の流れの証明,さらには外食業界における新たなトレンドの予兆を感じさせる。
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