blog ☆ The ROCK ORGAN ☆

オルガン弾き itoの日常

インチキ修理~フルドローバー

2008-01-21 23:19:28 | インチキ技術者
今日は昼過ぎからHAMMOND C-2のメンテの為にBさん宅にお邪魔してきた。
「鳴らない足鍵盤があるので都合の良い時に見に来て~」という依頼から約一年。
お待たせしてスミマセンって事で今日やっとその日が。
『この間ゲットしたソフトマシーンのアナログ盤あるよ!』って事でまずはコーヒーを頂きながらレコード鑑賞。やっぱりアナログ盤はいい音やのぉ~!(1時間経過)、さてそろそろオルガンの調子でも・・・
『ビリープレストンのDVD見る?』見ます見ます、見せて下さい!これがもうたまらんビデオで大興奮。ビリーのアフロのサイズが年代によって大幅に違っていることで大いに盛り上がる。(で、更に1時間経過。)
で、ここからやっとオルガン&レスリーに火を入れる事になるのだが『電源を入れてからからレスリーがまともに回るまでに時間がかかるんだよねっ』
・・・2人でレスリーを見つめつつコーヒーを啜る。ふぅ~、そして30分後、足鍵盤の調子を見るところまで辿り着いた。
2オクターブの内、出ない鍵盤が5箇所程。きっと接点の押し込みが悪いんだろう程度に考えていたのだが甘かった。

足鍵盤を取り外しいろいろ試してみるがこれはどうやら鍵盤接点の接触不良とかではないな?と我ながらなかなかに鋭い悪い予感。そうなってくるとインチキ修理屋の手には負えなくなるのは明白。とりあえずやれることはやってゴメンナサイしよう。今度はオルガンの後に潜り込んでトーンホイールから足鍵盤に行っている配線を目視でチェック。この”目視で”ってとこがポイント。なにしろどれがどの線なんだか全く判っちゃいないのでとにかくじーっと見る。ひたすら睨む。


あー!!

断線発見であります!隊長!
そして良く見れば10箇所程も端子のところで線が千切れている。
これが足鍵盤に影響してるのかは判らないとにかくそれが接続されていたであろう所に半田で順番に繋いでいく。エクスプレッションペダルのロッドやプリアンプが邪魔で配線の被覆を向くのに結構時間がかかる。もはや線材自体に長さに余裕が無いので失敗して短くなってしまうと届かなくなってしまうのであった。

慎重に作業を進める事、約一時間半。やっと全ての半田付けを終えた。
どきどきワクワクしながら電源を入れてみる。おおー!鳴ってるじゃないですか~!



足鍵盤をセットしジョージアを弾くBさん。

さすが!歌心があって格好良い。
当たり前であった。僕はこの人がいるから今、音楽をやっているのであった。。


なんか弾いてみて?と言われ自分もジョージアを弾く。
プロの前でも平気で弾いちゃうところが自分でも恐ろしい。
気が付けばBさんがこんな演奏にもかかわらず歌っておるではないか!
ひ~っ、幸せ~~
途中不敵にもオルガンソロまではさみエンディングはやっぱりフルドローバー!!

Bさんの演奏をもっと聞いていたかったな。。
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