小説も童話も詩も俳句も短歌も落語も
ことばを使って作品を創り上げます。
そこでどれだけのことをいうか。
どれだけのことをいわないか。
作者はきっといつも取捨選択に悩むことでしょう。
ことばの数に制限がある俳句や短歌なら尚更のこと。
テレビで辺見じゅんさんと黒田杏子さんが話しているのを
ききました。
黒田さん曰く、俳句の「いわない」ところが良いなと思っていたが
短歌の「いうべきことをいう」「いいきる」のも良いなと。
すると辺見さんが、短歌の七七のところが余情になるんですよねと
おっしゃっていました。
五七五の具象による表現と
そこに七七を加えることによる情感。
たとえばそんな風にも考えられるのでしょうか。
ちょっとハッとさせられました。
(俳句や短歌にくわしくないので決定的に間違っていたら
ご指摘ください)
ことばや文章の長短に拘わらず
朗読屋としては、作者が選んだ限られたことばの中から
目に浮かぶ風景、あるいはじんわりと滲みでてくる心情、
またはっきりとした意志を忖度するのがまた、
たのしむずかし・・・といったところですね。
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