娯楽的朗読発信処【いちまるに】の小野紫が書いた
担当ラジオ番組のブログを載せますね。
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4月20日ブログ「忙しさのなかにも・・・」
このブログの最後に書いた「三猿」について・・・
見ざる聞かざる言わざるの本来の意味は、
余計なことから身を遠ざけるということ。
ただ、臭いものに蓋をするとか
都合の悪いものは見て見ぬふりをする
ということでは決してありません。
そして、もっとも大事なのは
“そうゆうものだ”と
一方的に思わざることだと。
そのように読み取れるのが
天台宗に伝わる「七猿歌」の中の次の歌です。
何事も見ればこそ げにむつかしや
見ざるにまさることはあらじな
聞けばこそ 望みもおこれ腹もたて
聞かざるぞ げにまさるなりけれ
心には なにわのことを思うとも
人の悪しきは言わざるぞよき
見ず聞かず言わざる三つのさるよりも
思わざるこそまさるなりけれ