コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

三の酉

2008-11-30 09:31:52 | はしやすめ



酉の市に行くという習慣がありませんでした。
四国だからか私が知らなかっただけなのか。

東京に来て、酉の市では、福をかき込む
立派な縁起熊手が人気なんだと知りました。

何はともあれ縁起物にはあやかりたい私。
29日の三の酉に近所の神社に行って
小ぶりの縁起熊手を買いました。

お店で以前買った熊手を引き取ってもらったのですが、
熊手にビニールを付けたまま渡すと
「あぁ、ビニールは取って飾ってくださいね」
と云われてしまいました。ははは。
埃がする、と思ってビニールを付けたままにしていたのですが
どうやらそれはナシ、のようです(^^;
新車のシートにかかったビニールを
なかなか外さないタイプみたいで・・・ちょっと恥ずかしかった・・・

福をかっこめ、かっこめ!



高畑勲監督作品『セロ弾きのゴーシュ』

2008-11-28 20:51:21 | 朗読あれこれ



あまりに有名な宮沢賢治の作品、『セロ弾きのゴーシュ』。
これをアニメ映像化したもので、高畑作品の中に最高傑作がある!
ときいて観てみました。

『セロ弾きのゴーシュ』は、読むと自分の頭のなかで
その映像世界がどんどん膨らんでゆく楽しい作品ではないでしょうか?

その描いていた世界を全く裏切らないものでした。

どこかの村の美しい風景。
愛嬌のある動物たち(アタシはやっぱり子狸が好きかなぁ)。
楽器を奏でる指先やリズムに合わせた絵の動きにも引き込まれました。
すばらしい。

「インドの虎狩り」ってどんな曲だろう?って思いますよね。
これも面白い曲になってました。

ベートーベンの第六交響曲が映画のここかしこで響きますが、
冒頭、賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」が歌われ
とても素敵なイントロダクションになっています。
改めて「星めぐりの歌」をここに。


星めぐりの歌

あかいめだまのさそり
ひろげた鷲のつばさ
あをいめだまの小いぬ
ひかりのへびのとぐろ
オリオンは高くうたひ
つゆとしもとをおとす

アンドロメダのくもは
さかなのくちのかたち
大ぐまのあしをきたに
五つのばしたところ
小熊のひたひのうへは
そらのめぐりのめあて






小雪、過ぎて

2008-11-25 02:54:21 | 朗読あれこれ


ここのところの寒さで
東京でも葉は色づき散っています。
二十四節気のひとつ「小雪」の日(22日)の東京駅の写真です。

連休最終日の24日、東京は寒かった。
雨も降るし家から出る気が起こりませんでした。

さて来年は太宰治生誕100年だとききました。
太宰ゆかりの地がにぎわいそうだし
朗読公演も多くなるのでしょうねぇ。




総菜一品

2008-11-21 22:11:27 | はしやすめ



ウチでひとりで食事をするときは
ついつい総菜を買ってきてしまいます。

近所のスーパーで目にしたメンチカツをひとつ買いました。
そう、そのタイトルに惹かれたからです。

あの北島商店ですよね?
ですよね?ってここで尋ねるのも変ですが(^^;
売り場には特に「これが彼の金メダリストも食べたメンチカツだ!」
みたいなポップも書いてなかったから
勘違いかもしれません。・・・と少々弱気。

でも信じるものは救われる、
というか美味しけりゃいいじゃん、
ということで食してみると
意外に肉の量は控えめで、手作り風のみじん切りのタマネギが
たっぷりでした。
いやいや、これはこれで美味しい。
アタシはコロッケやメンチカツはソースをどぼどぼかけて食べるんですけど
ソースに合いますわ。

ちなみにこのメンチカツは四つ切りパンとともにダイナミックにいただきました。
パンでもいけます。


NPO法人「国際芸術家センター」について

2008-11-19 05:00:41 | お知らせもの



この【朗読もの】でも何度かご紹介しましたが、
文化と芸能を通して世界と交流することを目的としたNPO法人
IAC(International Artists Center)=国際芸術家センターを、
いま一度みなさんに知ってもらいたいなぁと思います。

まずはここ、IACのホームページをご覧ください。

やろうとしていることはとても分かり易い。
それは、祭りや踊りや音楽や唄は、みなさんの育ったそれぞれの地域に必ず
何かしらの形で根付き受け継がれていて、
多かれ少なかれ、私たちはそれらを見て聴いて生きてきたからでしょう。

馴染みの調子がきこえてくると、それだけで武者震いしてしまう。
初めての土地で初めて見る踊りなのに、なぜか心が打ち震えるときもある。

きっと人間って、音楽と踊りがないと生きていけないのではないかしら!?
だってあんなに喜怒哀楽を解放できるんですもん。

さてさて、日本中の、あるいは世界中の隅々まで見渡して
見たことのない祭りや踊りや音楽を知るチャンスがあったら
どうですか?

IACの舞台公演をとおして、私はこれまで
日本国内の様々な地域(例えば秋田、青森、岩手、徳島など)の芸能や、
イタリア、エストニア、アラスカ、ボツワナなどなど
中には一生のうち行けるかどうかわからない国々もありますが(笑)
彼らの文化・芸能に対する自負と愛情と、また何より日本に対するリスペクトを
目の当たりにしてきました。
見に行くまではどんな踊りか音楽か分からず少々引き気味だったりするのですが(^^;
いざステージが始まると、彼らのパワーに魅せられ美しさに惹かれ、
そしてどこか自分のルーツと共通するビートを発見したりするのです。

「なんだ、ウチの故郷の祭りと一緒じゃないか」

みたいに。

IACはすごく分かりやすく活動していますが、
こうゆうことって大事なのに地味だからというせいか
なかなか脚光が当たりません。
特に今なんか、金融危機だ、景気後退だという中、文化や芸能を支援しよう
という意識は後回しになりがちなのかも。

でもね、利益が目に見えて効果的にあるものだけでなく、
ちょっとすぐには判断できないような価値をもったものに触れることって
あとでよみがえってきて、思わぬことに発展することもある。
ですよね?みなさんの経験からも。

ご興味がわいてきたら、IACの公演に足を運んでいただくか、
また「プロボラ」(プロフェッショナル・ボランティア)という立場、つまり
ご自身の能力を活かした関わりでIACを支援してゆくというやり方もあるので
連絡をとってみてください。
企業からの支援や、企画の持ち込みも熱望!のようです。

「文化交流は、人の力の結集なしでは継続できません」

こう話す、事務局の金屋輝美(かなやてるみ)さんというハートフルな女性が
窓口です。
電話 03ー5426ー2047
IAC=国際芸術家センターのホームページにも
連絡先がのってます。


そうそう、公演といえば、12月6日(土)にカザフスタンの音楽団がやってきます。

午前10時~11時、「めぐろパーシモン」では、
カザフスタンの伝統楽器「ドンブラ」「コビス」などによる演奏

午後4時30~5時30分、「フジテレビ はちたま」では、
カザフスタンの若手弦楽奏者による室内楽が
それぞれ聴けます。

いずれも入場無料ですが招待券が必要なので
IAC=国際芸術家センターのホームページから
「お問い合わせ」をクリックしてメールでご連絡ください。

ちなみに上の写真は、私の大好きな写真家、
齋藤亮一さんの写真集「ゆるやかなとき」に
カザフスタンの風景が載っていたのでパチリ。
齋藤亮一さんのサイトはこちらです。
すばらしい写真家です。




旨いもんみっけ

2008-11-14 01:43:19 | はしやすめ



これは一体なんでしょう?

食べ物です。つぎの3つのうちどれ?

1.ごぼうの佃煮
2.焼き肉
3.かりんとう













正解は3.かりんとうです。

先日、仕事先のスタッフが差し入れにと持って来てくれて、ひとくち食べてみると
んまいっ!
何だか普通のかりんとうより口当たりがソフトだなぁと思ったら
材料はパンの耳だと云うんです!
そこに黒砂糖が沁み沁み込んで疲れを癒す絶品の甘さ。

あまりの旨さにアタシは「ひと袋買って来てくれ」と
せがんでしまいました。それが写真のかりんとうです。

件のスタッフが云うには、このかりんとうを作っているのは彼の地元のパン屋さん。
東京は足立区の梅田8丁目にある『焼き立てパン工房 サンベルゴ』です。
切り取ったパンの耳をかりんとう仕立てにして店に出すと
たちまち評判になり、今では午前中に売り切れ御免になることもあるとか。
この味この食感ならさもありなん、と納得です。

さぁてしかし、このかりんとうをみなさんの口に入れていただくには・・・
やはり足立区の『サンベルゴ』まで足を運んでいただくしかないのか・・・
と思いきや、ホームページを見てみると、
食パンかりんとう、全国発送しております、とのこと。おおっ、それはいい。

サンベルゴさんのホームページは
こちらですからご参考に。


余談ですが・・・
かりんとうと同類項(?)のお菓子に芋けんぴがありますね。
あれも美味しいのですが、尖っていて食べるときに少々ちくちくします(^^;
角のとれたかりんとうと、あくまで尖ってみせる芋けんぴ。
あなたのお好みは?
いい勝負ではないですか!



この花、なに?

2008-11-12 17:21:21 | はしやすめ



散歩をしているとよく
季節の草花に出会います。

雑木林、草むら、沿道の緑・・・
お宅によってはものすごくガーデニングに力を入れているところもあり
愛情いっぱいだなぁと感心します。
アタシがそうゆうことができないので(^^;

きょう見つけたのは、歩道沿いの鉢でみつけた小さな花。
この花、何でしたっけ?
一輪だけ咲いていたから
存在感ありました。



安定志向、再び!?

2008-11-09 23:32:38 | はしやすめ


用あって大学のキャンパスに
久しぶりに足を踏み入れました。

何人かの学生と話す機会があって
就職について話をすると、
時代を反映してか、いまは金融危機やM&Aの影響を
うけにくい企業がじわじわと人気なんだとか。

「インフラ系」

と呼ばれるそうですが、
鉄道や電力、通信などがそれに当たります。

つまり“安定して勤められる企業”が好まれているんですねぇ。
手堅いですねぇ。
もちろん、その企業で実現したい仕事の野望もあるでしょうが。

フリーランスで働いて久しいアタシなんぞは
確かに正社員のボーナスってうらやましい(^^;

格差社会だの派遣社員の劣悪労働条件などのニュースを
耳にすると、学生は、正社員として堅実に働いてゆく方が
生活が安定すると思うでしょう。
まぁそれも、今年の“就活”の様子をテレビで観ますと
希望通りいくとは限らない、相当厳しいもののようです。

本来仕事というものは、本人の意思、
「何をやりたいか」「何ができるか」重視で
ありたいですけどね。

また重要なのは、企業側にそうした意識を重んじる
長期的視点がないとだめですし。

日本人の才能や人力を無駄にしない国になって欲しいものです。





『筒井康隆文明』

2008-11-04 23:44:23 | 朗読あれこれ



この名がCDのタイトルだとは!
このタイトルで気がつかねばならないのにアタシときたらお恥ずかしい・・・

知人がメガストアで

「あぁーーーっ!!!」

と声を上げ、迷わずこのCDを購入したのです。
1978年に発売され、今年リマスタリングされた復刻版。
ことの重大さ(?)を知らないアタシは、「ふん」とか云いながら
CDを聴いてみたのでした。

収録されているのは、

「バブリング創世記」と「寝る方法」。

「バブリング創世記」は、いまや絶版となった筒井氏の同名本を
図書館かネットで探していただき、それをテキストとして聴くと
より馴染みやすいかも。
いや、しかし、これは頭で理解するものではないです。
気がつけばバブリングの海に放り出されて
うすら笑いしながら、しかし大まじめに
私たちは“神”の降臨を祝い踊っているかもしれませんーーー。ははは・・・

書籍はこんな感じで始まります。


ドンドンはドンドコの父なり。ドンドンの子ドンドコ、ドンドコドンを生み、
ドンドコドン、ドコドンドンとドンタカタを生む。
ドンタカタ、ドカタンタンを生めり。ドンタカタ、ドカタンタンを生みしのち四百六年生きながらえて
多くの子を生めり。
ドカタンタン、ドカドカとドカシャバを生み、ドカシャバ、シャバドスを生み、
シャバドス、シャバドビとシャバドビアを生む。
シャバドビア、シャバダを生み、シャバダ、シャバラとシュビラを生む。
シュビラ、シュビダを生み、シュビダ、シュビドゥバを生み、シュビドゥバ、
シュビドゥンドゥンドゥンを生めり。
シュビドゥバの子シュビドゥンドゥンドゥン、ズビドゥンドゥンを生みしのち二百五十二年生きながらえて
多くの子を生めり。


CDでは、こうしたお話と音楽がジャムセッションしてゆきます。
第5章までつづく“神々”の創りたもうた壮大なる世界のお話は
やけにリアルで挑発的で、
ただただわたしたちの体にこびりつくことになるやもしれません。
それもそのはず、CDに参加しているミュージシャンに
山下洋輔氏、坂田明氏、小山彰太氏などなど、御大たちの名がクレジットされているのですから。

ちなみに、「寝る方法」は、このアルバムのために筒井氏が書き下ろした作品で、
はい、やってます、自作朗読です。

おそるべし、筒井康隆ワールド。