あどけない話 2011-02-25 20:57:47 | 朗読あれこれ あどけない話 智恵子は東京に空が無いといふ、 ほんとの空が見たいといふ。 私は驚いて空を見る。 桜若葉の間に在るのは、 切つても切れない むかしなじみのきれいな空だ。 どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ。 智恵子は遠くを見ながら言ふ。 阿多多羅山の山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。 あどけない空の話である。 高村光太郎「智恵子抄」より 東京・世田谷の大通りを歩いているとこんな看板が。 智恵子に伝えたいーーー。
欧州チャンピオンズリーグ 2011-02-15 01:41:10 | はしやすめ 立春は過ぎても冬真っ盛りの寒さですが みなさん、お元気ですか? 毎年この時期恒例、サッカーファンお待ちかね、 footballのヨーロッパ・クラブチーム、ナンバーワンを決める 欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメントが 今週から始まります。 早速登場するのが わが愛するラウールの所属するシャルケ04。 現在ブンデスリーガ(ドイツリーグ)では10位と低迷していますが(^^; CLではできるだけ食らいつきたいところ。 ウッチー(内田篤人)とラウールの連携による得点だって 大いにアリ、アリ! アニモ!ラウール がんばれ!ウッチー ウェンブリーを目指せ~! 雑誌「footballista」より すみません、この写真を載せたいがための話題でしたーーー。
東京の雪 2011-02-11 20:56:56 | 朗読あれこれ 南天に寸の重みや春の雪 漱石 夕方、玄関先に積もった雪。 この程度の雪でどぎまぎしてしまう 都会人の情けなさよ。 路面の凍結と電車の遅れが 一番気になる弱々しさ。 もうしばらく断続的に降るときいて また心配になる。 雪国のみなさん、 雪下ろしをするときは 無理をせず安全第一で。
spring has come 2011-02-07 00:26:16 | 朗読あれこれ 梅も咲き 鶯もはや鳴きにけり 時をたがえぬ春ぞ楽しき 大綱和尚の句を 前大徳泰道さんが書いた書です。 先日お邪魔した真新しい茶室の床に 飾られていました。 撮影がうまくなくて申し訳ない。 ただみなさんに春を感じて欲しかったのでした・・・。
旧正月 2011-02-03 20:15:51 | 朗読あれこれ きょうは節分ですが、今年は偶然 旧正月にもあたります。 中国や台湾などでは、帰省した人々が 大切な春節(旧正月)を 一週間ほどにわたって、家族や地元のひとたちと祝い過ごすのだとか。 節分はまた別で、 立春を次の日に迎える節目の日。 そんな良き日に、きょうは茶の湯の稽古で 行の行台子のお点前を教えていただきました。 使った蓋置(ふたおき)は「ほや」。 お箱には「穂屋」と書かれていましたが、 「火舎」とも書くようで。 火舎とは、香炉や手焙りや火入れなどの上を覆う蓋。 蓋の付いた香炉を火舎香炉といい、 その火舎香炉の姿をした蓋置なんですねぇ~。 よくみると竜のような彫り物など細工が施されていて みとれます。 いやはや、茶道具の世界はまったく深いなぁ。。。