コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

一流をみた

2007-09-29 17:40:15 | お知らせもの


フラメンコ・バレエの最高峰、スペイン国立バレエ団の
約2年ぶりの日本公演に行ってきました。

前回は観られなかった待望の『ボレロ』、
そしてストーリー性のあるドラマティックな
『ラ・レジェンダ』。

素晴らしい群舞のユニゾン、
プリンシパルたちの体の美、集中力。

ダイナミックで繊細でエレガントな踊りを
舞台上のダンサーひとりひとりが見事にこなす、
まさに一流の踊りを目の当たりにさせていただきました。

パンフレットをみて驚きました。
スタッフの名前が並ぶところに、
照明、大道具、小道具、衣装、メイク・・・などは見慣れていますが、
マッサージ、清掃係、倉庫係というのも!
名前がきっちりとクレジットされているのです。

ここにスペイン国立バレエ団のこだわりと
そこに所属する関わるすべての者たちの誇りが伺えました。

それぞれの立ち位置で最高の仕事をする。
私たちはスペイン国立バレエ団なんだ、と。

あの研ぎ澄まされた舞台をみれば
自ずと説得力を持ちます。

ダンスに興味のある方は是非!

スペイン国立バレエ団2007日本公演については
こちらを参考にどうぞ。




こころなごむ日

2007-09-28 23:59:38 | はしやすめ

新婚さんのお宅にお邪魔すると
部屋の隅に小さな水槽。

そこにはメダカがいました。

なつかしいです。
ウチの田舎の川にもよく泳いでいました。
“観賞用の魚”として一番身近なのではないでしょうか。
・・・などと呑気なことを云ってたら
今やめだかは絶滅危惧種だとか!


ところで、ありましたね、童謡「めだかの学校」。


「めだかの学校」

めだかの学校は 川の中
そっとのぞいて みてごらん
そっとのぞいて みてごらん
みんなでおゆうぎ しているよ

めだかの学校の めだかたち
だれがせいとか せんせいか
だれがせいとか せんせいか
みんなで元気に 遊んでる

めだかの学校は うれしそう
みずに流れて つーいつい
みずに流れて つーいつい
みんながそろって つーいつい


改めて歌詞をよんでみると面白いです。
たとえば2番の「だれがせいとかせんせいか」という表現。
“めだかの学校”だなんて人間が勝手に云ってるだけなのに(笑)
でも大小さまざまながら、一匹一匹が自由に悠々と泳いでいます。

また3番の「つーいつい」に惹かれます。
作詞をした童話作家の茶木滋(ちゃきしげる)氏のセンスでしょう。
めだかを眺めていると確かに彼らは「つーいつい」と泳いでいます。
それが「おゆうぎ」なのか、遊んでいるのか。
「つーいつい」という軽くてかわいい響きがめだかにピッタリです。

なんでもレコードで発売された「めだかの学校」のB面は
「かわいいかくれんぼ」だったとか。
めだか同様、身近な生き物は歌になりやすいのでしょうか。
ひよこ、すずめ、こいぬ。
万人にわかりやすいですものね。



友、遠方より来る またうれしからずや

2007-09-26 23:59:13 | 朗読あれこれ


北海道に住む大学時代の友人が久々に上京してきました。
笑っちゃうくらい昔のまんまの話ぶりです。

そのころは今のように大学生のアパートひとり暮らしが当たり前、
ではなかった。寮や下宿が主流でした。
彼女とはその下宿仲間。
普通のお宅の2階を改装した3つの部屋に
出身も大学も違う3人がそれぞれ住んだのでした。
台所、トイレ、お風呂、洗濯機は共同使用。
電話は呼び出し。
当然、お互いのいろんな面を見て
生活を濃厚に(笑)共にする仲間となりました。

私がすっかり忘れてしまっている珍事を彼女は覚えていて苦笑。
逆もあり。
また、お世話になった大家さんの話は本当に懐かしいものです。

彼女はいま、地元のお花屋さんに勤めていて
フラワーアレンジメントに興味をもっているらしく、
造花で作った花束をプレゼントしてくれました!(上の写真です)
私のイメージで作ってくれたんだそうで。
テーマは「パッション」だとか(^^;

今回上京するに当たって久し振りに会う友だちみんなに
花束を持ってきた彼女。
ひとりひとりを思いながら作ったんでしょうね。
ありがとう。


ある時代を一緒に過ごした仲間は、
その付き合いが深ければ深いほど
いつでもその頃に戻れるんですね。



十五夜

2007-09-25 23:51:27 | 朗読あれこれ


今宵の中秋の名月、美しかったですね~。
十五夜と知らなくても、空を思わず見上げた方も
多かったのでは?

満月は27日なので、向かって左側が薄く欠けていたところも
いとをかし・・・でした。

「月点前」のお茶席に行って参りました。
器据(きすえ)、ウグイスなど他にはないお道具を使う
茶箱点前。
主菓子にはすすきとうさぎの姿が。

何より、茶席の硝子戸の向こう、外のお庭には
背の高い茅が飾ってあって、秋の風情が満喫できたのでした。

茶席がお開きになった後その茅を分けていただいて
名月と一緒に撮ったのが上の写真。
その夜の美しさの万分の一くらいは伝わるでしょうか・・・

十五夜を愛でたら十三夜も愛でなくては。
片月見はいけませんよ。
こちらは日本独特のお月見。
今年の十三夜は10月23日だそうですからご記憶を。



知らない本との出会い

2007-09-24 23:59:02 | 朗読あれこれ



電車のなかで人が読んでいる本。
そうそう覗き込んだりはしないのですが(笑)、
カバーもせずに表紙をこちらに向けられたら
つい見てしまいます。

朝9時くらいの電車の中なのに
ドアにもたれて立って
20代後半にみえる彼女が
やけに熱心に本を読んでいたから。

『青い麦』 コレット/著 堀口大學/訳

緑色の文庫本をしっかり見てしまいました(笑)。

作家はフランス人女性。
私は知らなかった作家です(^^;
そしてこの『青い麦』、新潮文庫の説明では・・・


ブルターニュの海岸に毎年避暑にやって来る16歳の少年フィルと
清純な少女ヴァンカは、芽ばえ始めた異性愛にとまどう。
フィルは知り合った美しい中年女性の別荘を訪れ、
はじめての時間をすごすが、ヴァンカは彼の突然の変化を感じ取り、
二人はもはや無心な遊び友達ではいられなくなる……
コレットが終生追究した肉欲のテーマを
少年少女の混乱した心理を通して描いた散文詩的な小説。


電車の彼女が食い入るように読んでいたのが分かる気がします。

彼女はどうやって『春の麦』に出会ったのでしょうね。
私は彼女のおかげで知らない本に出会いました。

本との出会いをふと考えた今日。
朗読ライヴをきいて知った、改めて読みたくなった。
そんなこともたくさんあればいいなぁと思うのでした。



きものを注文する

2007-09-23 18:12:47 | はしやすめ


祖母は大正生まれですからきものは日常、
母は日本舞踊をやっているのでやはりきもの持ち。
しかし私がきものに目覚めたのはつい最近のことです。

先日、初めて自分のためのきものを一着オーダーし
きのう出来上がってきました。
少し前の私じゃ考えられないことです。
帯締め模様の入ったちりめんの反物を、以前ひとから頂戴しておりまして、
私はすっかり忘れていたのを母が見つけ出し
これはきものをつくらないと勿体ない!という話になったのです。

白のちりめんを何色に染めるか、紋を入れるかどうかなど
自分でいろいろ考えた一品ですから
出来上がってきたときには感激でした。

写真ではよく分からないでしょうが、色はうすい桃紫、
紋は家紋ではなく、私の好みで抜き紋の“上羽藤蝶”にしました。

仕上がり、大満足です。

漂白して染めて仕立てて紋を入れてパールトン加工してと
手をかけた甲斐がありました。

贅沢させていただきましたが、このきものを着て出かける
機会と場を大事にしたい。
そんな思いです。

教え子

2007-09-22 23:22:19 | お知らせもの



大学生のときに私が家庭教師をしていた人と
およそ20年ぶりくらいに会いました。

1歳の女の子を連れて現れた彼女、
変わっているようで変わってない。
その姿も、はにかむようなしゃべり方も。
今でも私のことを「先生」なんて呼んでくれてくすぐったい。

私の教え方が良かったのではなく
元々彼女に実力があったというべきでしょう、
W大に行きアメリカ留学をして、帰国してから
日本で初のシュタイナー学校の学校法人化に関わるなど
教育者としてこれまで歩んできたのです。

出産して現在仕事は休んでいるそうですが、
我が子に小さい頃からシュタイナー教育を受けさせたい
というのと、ほかの多くの親御さんの希望もあって、
彼女が関わった神奈川県津久井郡藤野町にある
シュタイナー教育の学校法人『シュタイナー学園』に
幼稚園を作りたいという構想もしっかり持っていました。

現在は、初等部と中等部の9年生制。
この『シュタイナー学園』についてくわしくは
ここをご覧下さい。


私が茶道を再開して、趣味でフラメンコをやっていると云うと
裏千家の講師の資格をもつ彼女は「私もお茶をやりたい」といい
「フラダンスだったらできるかな?」というなど、
活動的な彼女、エネルギーが溜まってるのでしょうね(^^)

そんな彼女が一冊の本をくれました。

『女性のからだの整体法』野村奈央 著 (七つ森書館) \1200+税

生理、妊娠・出産、更年期といった女性特有のからだの話から、
風邪や目の疲れの対処法、また“四季折々のからだの手入れ”
というアドバイスはとても参考になります。
整体の実践と指導を30年以上つづける著者の
家でできる身近な整体法は、自分のからだがもつ
生きていこうとする力を高めてくれそうです。

きっと私のからだのことを気遣ってくれたのですね。感謝。





お土産

2007-09-21 23:59:05 | はしやすめ


知人が「北海道土産だ」と云って

「あしょろバターあめ」

と書かれたバター飴をくれました。

名誉金賞を受賞しています。
足寄といえば・・・そう、松山千春さん。彼の似顔絵も入っています。
でもこれは・・・似てない(^^;
そういえば『足寄より』という自伝本もあったはず。
生家が観光名所になっているのは有名な話。
いろいろと話題の絶えない人ですが、70年代を皮切りに活躍する
フォークもしくはニューミュージック界の風雲児であり、
大御所シンガーソングライターであることは確かです。

飴の袋に縫いつけられた栞の裏には
“大自然の中に育った乳牛より搾った純度の高いバターを使用”
とあります。確かに味にコクがある、気がします。

包装している袋が不織布みたいで「まぁなんて気の利いた・・・」
と思っていたら、栞の裏に小さく
“この袋は縫い目を取るとテーブルクロスとしても使用できます”
とありました!
おっと、もっと目立つところに書かないと
ハサミを入れたりビリビリ破ったあとでは手遅れですぅ~。

お土産って美味しいかどうかも勝負どころですが、
地域性話題性がどれだけふんだんにあるか、というのも
大切なポイントでしょう。
いただきながら話が盛り上がりますもんね!

そういえば知人のミュージシャン、ベーシストの関雅夫さんが
来週から年末までの松山千春ツアーに参加しています。
相当いろんな地方をまわるようなので、
ちょいと懐かしくなった方はコンサートに行ってみます?




彼岸の入り

2007-09-20 23:59:22 | 朗読あれこれ


全国的に猛暑日となったところの多かった今日。
暑い彼岸の入りとなりました。

お彼岸といえば、この時期に咲く赤い彼岸花。
毒をもっているので小動物が食べると死に至り、
それ故に動物に荒らされないようお墓の脇に植えられたり、
そして死人花(しびとばな)とよばれたり。

縁起が悪いと忌み嫌われているかと思いきや、
別名・曼珠沙華とよばれて、これは“天上の花”という意味だそうで。
おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天から降ってくる
という仏教の経典によるんだそうです。


血の色にも似た曼珠沙華が群生する映像をバックに
俳句が一句よまれるのをテレビで見ました。


まんじゅしゃげ
   昔おいらん泣きました

          渡辺 白泉


私の目の前で、曼珠沙華の赤と花魁の着物や口元の紅が交錯しました。
曼珠沙華は、花と葉を同時に見ることがないのだそうです。
葉のあるときには花はなく、花のときには葉がない。
すれ違う切なさ。
激情をも感じさせるその花に、
花魁の張り裂けんばかりの胸の内を見てしまったような気がします。
「昔」というひと言に、諦めにも似た突き放したような響きも感じます。


・・・正しい解釈とは違うでしょうが、あしからず。



散歩のすすめ

2007-09-19 23:18:35 | はしやすめ


秋です。
近所を歩くのにいい季節になってきました。

以前にも、歩くことで発見がある・・・というような内容の
【朗読もの】(9/2付)を書きましたが、だいぶ涼しくなってきたので
もう一度。

健康づくりのためなら、本当は意識的に早足で歩くのがいいのでしょうが、
そうしなくても、あっちこっち見ながらぶらぶら歩けば
いい気分転換ができてリラックスできますから(^^)


犬や猫に会うのが楽しみです。
ニワトリが番(つがい)で大通り沿いの柵の中にいました。
迷子の男の子が泣いていました。
おじさんたちが碁盤に向かっています。
お肉屋さんで働く外国人の方と目があってお互いニコッと笑い合いました。
神社の手水は気持ちいい。
そしてーーーーー

線路を渡るとき、その先を眺めるのが好きです。

さっき見たニュースでは、九州できょう35度の真夏日だったとか。
明日は東京も30度まで上がる予想です。

云うまでもありませんが、暑い日の散歩はひかえましょう。

「きょう一日勝手気儘な日」と決めた気候の良い日に、
車に乗らず電車にも乗らず、てくてく自分の“なわばり”を
歩いてみませんか?