日本経済新聞を読んでいらっしゃる方は目にされたかと思いますが、
2010年2月10日付けの「アートレビュー」なるページに
デンマークの作家、
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの切り紙について書かれていました。
アンデルセンは実は切り紙の名手でもあるのです。
たとえば
こちらをご覧ください。
で、その記事によりますと、
アンデルセンは、新作童話を書いたら人前で自ら語ってみて
聞き手の反応を探るのだとか。
そしてそのとき切り紙をこさえながら話すのだとか。
アンデルセンならではの演出を感じませんか?
身を乗り出しておはなしを聞く子どもたちの姿が目に浮かびます(^^)
作家自らが作品を語るというのは「それ以上の“朗読”はあり得ない」ような気がして
うらやましいやら悩ましいやらなのですが(^^;
それにしても一所懸命自分の作品を伝えようとするなかで
切り紙の手の動きや、おはなしが終わったあとに開いてみせる切り紙の美しさが
聞き手に朗読プラスαの印象を残すとすれば、
アンデルセンはなんていいことを思いついたんだろうと感心するのです。
誰にでもできるわけではないヴィジュアル効果だなぁ~と。
そう、きっとみなさん思っているでしょうが、日本にもありますよね、
紙切り芸。
これは、お題をその場でもらったり
また仕上がるまでの噺の面白さが勝負だったりと
独特のエンタテイメント性があります。
そんなワケで、お客を目の前にして語るとき、
自分の姿も含めてヴィジュアルはとても重要な要素だと
改めて感じたのでしたーーー。