きのう仕事先の人と話していると
その人は三鷹に住んでいるとのこと。
「へぇ、アタシも三鷹をうろうろしたことがありますよ。
太宰の影を追ってね(笑)」
そこからアタシたちは太宰治話でしばらく盛り上がりました。
その方は青森・金木にある太宰の生家、「斜陽館」にも行ったことがあるそうです。
「あれ?桜桃忌っていつでしたっけ?」
「もうそろそろですよね」
「(カレンダーをみて)きょうとかあしたとかじゃなかった?」
そう、太宰の誕生日でもあり、遺体が発見された日が桜桃忌。
六月十九日です。
ふたりして
「なんと偶然タイムリーな話題になったことですねぇ」
と再び盛り上がったのでしたーーー。
三鷹・禅林寺の墓の前で、今年も多くの太宰ファンが手を合わせるのでしょう。
先日、ナレーターの藤村紀子さんが手にしていた太宰治の短編は
「待つ」
昭和十七年に書かれた作品ということもあってか、
主人公の何かを誰かを「待つ」という行為は、
当時の日本に対して“もの申す”ことのようだと
アタシには思えました。
そんな確信犯的意図が太宰にあったかどうかは分かりませんが。