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「NHK会長職を財界人の指定席にしてはならない」(醍醐聰のブログ)

2013-12-22 12:54:52 | イラク戦争
「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表の醍醐聰さんが、12月22日のブログで、NHK新会長人事についてコメントしています。

===転載===
12月20日に開かれたNHK経営委員会で新しいNHK会長に日本ユニシス特別顧問の籾井勝人氏が選ばれた。これを受けて、昨日(12月21日)の各紙朝刊はいっせいに、この人事をめぐる論説・解説・社説を掲載した。

その中で、『毎日新聞』は「NHK新会長 権力の監視が大切だ」という社説を掲載し、「最近の会長人事は政財界の人脈頼みでは」という私の短いコメントが紹介された。文字通り1言なので、このブログで少し補足をしておきたい。

社説の冒頭で記された松本現会長時代のNHKの放送の評価については、私は必ずしもこの社説と同意見ではない。しかし、社説が、政財界の人脈頼みでNHK会長、さらには会長の選出母体である経営委員が選ばれる現在の仕組みの危うさに強い警鐘を鳴らし、公共放送の原点に回帰するようNHKに促した点は高く評価している。

そもそも論として私は財界人脈で財界人がNHK会長に選ばれることに根本的な疑念を持っている。それは、財界人に求められる資質はNHK会長に求められる資質と次の2点で深刻な利益相反があると考えるからである。
(略)
ここでは深く立ち入らないが、メディアの報道の自由と自立を窒息させる特定秘密保護法案の危険性を全国紙が、メディアに係わる当事者として、連日、積極的に報道したさなかにも、NHKは「法案をめぐって与野党、大詰めの攻防」とか、「採決へ対立激化」とか言った、まるで他人事のような政局報道に終始し、法案のどこを巡って各党が対立しているのかという肝心の争点はほとんど伝えなかった。

軍事大国化・国民監視体制づくりを目指す安倍政権の危険な動きに対峙するにあたっては、世論を感覚的なムードで染め上げ、「仕方がない」で国民を政治から遠ざけ、権力に寛容すぎる国民を増やすに等しいNHKの報道内容に鋭い監視の目を注ぐことは喫緊の課題である。

===転載終わり===

NHKの経営委員会がすっかり安倍総理のお友達に占領されて、普段のニュースもどこかの国の国営放送かと目を疑う「安倍ちゃんヨイショ」に成り果てている今、『権力に寛容すぎる国民を増やすに等しいNHKの報道内容に鋭い監視の目を注ぐことは喫緊の課題』という醍醐さんのコメントには全く同感です。(私自身は、「監視」以前の問題として、最近は不快感が募ってNHKを見る気になれないのですが、、、。)

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子

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