老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

平和で豊饒な日本、市民平等を取り戻そう!

2017-10-17 10:05:23 | 選挙
平和で豊饒な日本、かつて世界NO.1の日本と誇った日本を壊して来た、更に壊そうとしているのは、誰なのか?
 
それは、『豊かで平和な日本』を守るとカタリ、善良な市民を騙そうとする、が、実は好戦的な安倍政権、乃至自民党政権ではなかったか。勿論、是と組む金融資本、財界、経営者団体等もあったろう。
 
1985年(昭和60年)以前、日本には、労働基本法(6条)により、ピンハネ、中間搾取は厳禁で、非正規雇用はほぼいなかった。現在巷に溢れる労働者派遣業(者)もなかった。 バイトはあったにせよ。現在の年収200万円のワーキングプア(グループ)は存在し得なかったし、いなかったのである。労働者は、共に等しく週休2日制を、年末と夏の賞与・ボーナスを正社員として享受し、将来に亘り続くと信じて疑わなかった。日本の平和が続くと同じように。

そこに転機が訪れた。当時労働組合は権力的に痛めつけられて、沈滞していたかも。1985年、労働基本法6条を改悪し、労働者派遣法を成立させたのは、中曽根政権らしい。非正規雇用を飛躍的に増大させたのは、安倍政権、小泉政権下の事であろうか。
 
中曽根内閣と言えば、いろいろな重大事をしでかした政権であった。その蔭で、或いは、勢いで、この非正規雇用を制度化したのだったのかもしれない。
 
最も重大な出来事は、官公労、国鉄労働組合、闘う動力車労働組合潰し、別言すれば、国鉄の分割民営化だったろうか。分断支配されて、力、団結を失い、官公労はなくなった。今では労働組合の全国組織の右代表は同盟となっているが。
 
これを容認した世論、乗客たちの存在も忘れてはならぬ。ストライキを迷惑だとしたのであった。迷惑があるとしても、市民、労働者の権利でもあったのだが、そういう理解は、大きくならなかった。

さて、ここで言いたいのは、今の労働環境、格差社会、不安定・非正規雇用・低賃金・低待遇、結婚が出来ない、子も産めない、今がいいか、かつてのストライキがあって、迷惑があっても、差別のない、中間搾取のない、皆が等しく、明日の身分の安泰(正社員、週休二日制…)を固く信じる日々が良いか、ということである。

これ、後者を成し遂げるためには、衆院選で政権交代を成し遂げ、参院選でも勝利しなければならない。が、しかし、これを成し遂げれば、非正規雇用(労働基準法を原状回復、中間搾取の禁止!)廃止等、法律を成立させればよい。自公の与党がやっていること、その逆をやれば、なんでもできるのである。勿論、説明責任も、情報公開も伴うが、国民主権下では当然の手続きである。国民が権力の源泉であり、主権者、或いは、最高権力者なのだから。一人で、単独でではないが。

現状が堪らないのであれば、そういう真っ当な手続きがある。それは眼前にある、期日前投票、次の日曜日の選挙、投票である。若者始め、差別や選別、格差に悩まされる者は、本当の野党、与党の対抗勢力に、主権者を尊重する政党に、清き一票を投ずべきなのである。是非、今から参加、行動を。
 
堪らない現状、それは、平和か戦争かの課題、原発再稼働かもしれないし、モリカケ疑惑・隠し、政治家の腐敗・堕落、貧困・格差の問題かもしれぬ。とりどりでも、次々とでもよい、市民、主権者は、その要求を実現していけばよいのである。

 ☆ご参考
 ・主要税目の税収(一般会計分)の推移
  ★法人税減税???
 ・公定価格:公定価格(こうていかかく)とは - コトバンク
  ★政府は、選別して、介護、保育に対し、低賃金、低待遇を押し付けている⁉

 ・企業の内部留保、過去最高406兆円 財務省が公表 朝日新聞 9/1
  ★いつまでも、金融資本、輸出産業、自動車産業優遇で良いのか? 内需産業を振興すべきでは!

 ・戦後の学歴別就職状況の推移をグラフ化してみる(最新) - ガベージニュース 2017/09/07

 ・「非正規雇用」の現状と課題 【正規雇用と非正規雇用労働者の推移】

 ・統計局ホームページ/統計Today No.97 - 総務省統計局
 〇1990年以降の我が国の雇用状況における特徴的な動きの一つは、非正規の職員・従業員(以下「非正規雇用者」という。)数の増加です。1990年に881万人だった非正規雇用者数は2014年に1962万人と2倍以上になりました。

 ・労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律  (昭和六十年(1985年)法律第八十八号)
  ★総理は、中曽根康弘か、ワルヤノー、吾。ピンハネ、中間搾取を合法化!

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
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拉致問題解決、トランプ米大統領よりプーチン露大統領との面会が有効では

2017-10-16 10:51:52 | 北朝鮮問題
先日安倍首相は新潟県新発田市での演説で、11月に来日予定のトランプ米大統領と拉致被害者家族の横田夫妻との面会を調整中であると明らかにした。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171012/k10011175721000.html
安倍首相 トランプ大統領が横田夫妻と面会で調整、10月12日
「安倍総理大臣は新潟県新発田市で演説し、アメリカのトランプ大統領が来月、日本を訪れた際に、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの両親の、滋さん、早紀江さん夫妻など、拉致被害者の家族らと面会する方向で調整していることを明らかにしました。」

面会が事実であれば、拉致被害者家族の求めている「被害者の帰還」にどれほど効果があるのであろうか。現在米国と北朝鮮は敵対国関係にあり、トランプ大統領と金正恩は個人的にも互いに罵り合っている関係である。

かつて横田早紀江さんはホワイトハウスでブッシュ大統領にも面会して、拉致被害者の帰還を要請しているが効果はなかった。当時ブッシュ大統領は演説で北朝鮮を悪の枢軸と呼んだが、大統領と北朝鮮との緊張関係を比較すれば、今のトランプ大統領より遙かにましであった。今はいつ戦争が勃発しても不思議ではない状態と言えよう。

このような状態の中で横田夫妻をトランプ大統領に面会させて、拉致被害者が無事帰還できる見込みがあるのであろうか。逆にトランプ大統領に政治的に利用されて、ツイッターでの北朝鮮口撃の口実にされかねないのではあるまいか。

仮に今、外国の要人に拉致被害者の家族を面会させて、被害者の帰還を要望するのであれば、むしろ先般安倍首相が地元山口県に招待したプーチンロシア大統領の方がベターで効果的だったであろう。なぜならロシアの方が米国より北朝鮮との関係は強く、交渉ルートも太いと観るからである。

今回のトランプ大統領と拉致被害家族の面会は、米朝が完全な敵対関係にあり何かチグハグで、安倍内閣が拉致被害者のために動いているという、あまり実効性の期待できない、単なる政治的パフォーマンスにしか見えないのである。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔
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立憲民主党・東京大作戦1014(新宿)

2017-10-14 20:22:49 | 立憲民主党
立憲民主党が「東京大作戦1014」と銘打って、吉祥寺、新宿、池袋の街宣への参加をツイッターで呼びかけていたので、新宿東南口広場に行ってみました。



開始予定時間の午後2時25分前に広場は既にぎっしりの人!広場に通じる階段も、広場を見下ろす道路の歩道側も大勢の人人人で埋まっています。



最初は長妻さんのスピーチで、「立憲主義」「民主主義」の大切さを訴えると共に、今回も森友・加計問題にも言及し、佐川氏の国税庁長官任命は許されないと強調していました。



続いて、演壇に立った海江田さんは、経済産業大臣の経験から、アベノミクスを批判。誰もが安心して暮せる社会の構築からしか本当の経済再生はないという立憲民主党の考え方を訴えました。



その後、一水会の鈴木邦男さんと、漫画家の小林よしのりさんという異色のゲストがスピーチ。鈴木氏はアメリカべったりの安倍自民党は本当の保守ではないと酷評し、小林氏は小池・希望の党は安倍政権を終らせるのではなく、リベラル勢力を終らせるために出てきたと痛烈に批判。どうやらネガティヴな発言ではなくプラス志向、将来志向の発言をする方針らしい立憲民主党に成り代わって、ガス抜きの役割を買って出たような趣でした。



最後は枝野さんのスピーチ。「党立ち上げを発表したのが10月2日。それから10日ほどでここまで来ました」と大勢の聴衆を前にして感慨深げな第一声でしたが、本当によくここまで漕ぎ着けたと、私もそのパワーに正直驚嘆の思いです。

枝野さんは、立憲民主党の理念を話した後に、「本当ならこの候補に一票を、比例代表に一票を、と言うところかもしれませんが、私はそうは言いません。まっとうな政治を作るために、一緒に頑張りましょう!」との言葉で締めて、それに呼応するように聴衆から「エダノ エダノ」のコールと拍手が湧き起こりしばらく止まない状態になりました。

私たちの気持ちが真っ直ぐに政治に届こうとしているという初めての感覚に、私自身、感無量の思いがこみ上げる街宣風景でした。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
コメント (1)
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小池が破壊した安倍ファッシズム政権打倒(日本政治の悲しき現実)

2017-10-12 14:21:10 | 選挙
やはり、小池百合子は選挙に出なかった。しかも、開票当日はフランスへ出張で、日本にはいない。それでいて、共同代表すら決定せず、首班指名選挙に誰を書くのかも決定しない。これだけあざといやり口を見せられると、さすがに国民も引いてしまう。まさに、策士策に溺れるの典型である。

※あざと・い  三省堂 大辞林
( 形 )
① 抜け目がなく貪欲である。あくらつだ。 「 - ・い商法」
② 小りこうだ。思慮が浅い。 「愚人ばらが-・き方便(てだて)に討たれさせ給ひしは/浄瑠璃・神霊矢口渡」

機を見るに敏な彼女である。国民の引いた気分を素早く感じ取ったに違いない。先の投稿(遁走する小池百合子)でも指摘したように、「わたしは知事の仕事に専念します」といってのけるに違いない。腐っても東京都知事。その権限の大きさ、予算の大きさ、そんじょそこらのちんぴら代議士など足元にも及ばない。

彼女の野望(総理大臣になる)からすれば、多少物足らないかもしれないが、普通なら満足できる役職である。その仕事だけに専念しても、満足できる仕事ができるかどうか分からない。それほど大きな仕事である。

イラク戦争当時、高遠さんが人質になった事件があった。当時、感想を聞かれた小池百合子は、「自己責任でしょ」と言い放った。そのあまりの冷酷さに慄然とした記憶がある。彼女の笑顔の裏に隠された冷酷さが、今回の合併劇の命取りになった。

これで政界における小池百合子の役割は終わった。今日の新聞各社の予想にあるように、「希望の党」はそんなに勝てない。同時に生き残ってくるものの大半は、旧民進党出身者になるはずだ。選挙後「希望の党」は大揉めに揉めるに違いない。選挙のために小池百合子の横暴を我慢したのに、選挙に役立つどころか、「排除の論理」で選挙の足を引っ張ったのである。

これで責任追及の声が上がらなかったら、不思議である。その時、小池百合子がどう出るか。おそらく、希望の党の代表を辞任。尻に帆かけて遁走するに違いない。

今回、「希望の党」オリジナルの候補者連中は、小池旋風は吹かず、その多くは落選の憂き目を見るはずだ。彼らは、金は取られ、選挙には落ち、その後どうなるのか。選挙後の人生設計には苦労するだろう。小池百合子に言わせれば、「自己責任よ!」と切って捨てるに違いない。自らの人生を賭けるのなら、もう少しましな賭け方をしたほうが良い。

私個人の趣味からすれば、小池百合子の「どや顔」をまだ三年近く見なければならないのはどうにも癪だが、彼女の政治的影響力が失われるのは歓迎しなければならない。

次に前原だが、小池の悪辣さに比べれば、まるで子供。小池にいいようにあしらわれ、彼もまた政治生命は終わった、と言わざるを得ない。先日、佐賀県に応援演説に出かけたそうだが、県連や選挙関係者に迷惑がられ、何のために来たのだ、と訝しがられた。

前原や小池が本当に理解していたかどうか疑問だが、今回の政治的大博打は成功すれば日本政治史に残る見事な作戦だった。

「軍隊を『亡地』に投げ入れてはじめて存続し、兵卒を『死地』に置くことでかえって生かすことができる。兵を危険な情況におくことで勝敗を意のまま支配できる」・・「孫氏の兵法」

前原が「孫氏の兵法」を読んでいたかどうかは定かではないし、小池も疑わしい。しかし、今回の理解に苦しむ合併劇を解釈しようと思えば、上記の解釈しかない。シナリオ作者の意図である。

政党として生きているかどうかすら疑わしかった民進党を「軍隊」と考える。枝野たちリベラル派を「兵」と考える。この状況にある民進党という組織を蘇生させるために、あえて「亡地=死地」に投げ入れる。これが、民進党解党、希望の党合併、という荒業である。

そして、民進党の中で路線対立が激しいリベラル派を切り捨てることにより、彼ら一人一人を「存続の危機=死地」に陥れる。そして、自らのレーゾン・デートルを賭けた必死の戦いを起こさせる。これにより、彼らも存在価値を賭けた懸命の戦いに挑み、再生する。

ただし、現実の選択としては、左派を切り捨てることはせず、選挙後政権内の派閥として生き延びる手立てを講じる。政権の幅になる。この「あわい」をどうするか。政治家としての真の力量が問われたのである。そして、選挙の結果、新たに蘇生した民進党右派と民進党左派の連携により、安倍政権を挟撃し、安倍内閣を打倒する。

この戦略は、非常に斬新だった。しかし、彼らが失念していたのは、この戦略が成功するための心理的条件だった。

第一に、指導者同士の「志」が一致していなければならない。文字通り、国民のために安倍政権を打倒するという「私利私欲」のない「志」がなくてはならないし、それが周囲の人に伝わらなければならない。

わたしが役者が下手だった、と書いたのはそこにある。それは、小池にしろ、前原にしろ、自分のために泥をかぶる覚悟をした側近がいない、という点である。「憎まれ役も汚れ役もお前のためならやってやる」という側近がいなかった。

かっての自民党には、総裁になるような派閥の親分には、そのような側近がいた。「俺の趣味は、お前を総理にすること」と断言するような側近が何人もいた。小池にも前原にもそのような側近がいなかった。

こういう荒事をやる時には、発表はリーダーがやるが、そこまでの根回しは側近が秘密裏にやらなければならない。小池のように自分がなんでもしゃしゃり出なければおさまらないようでは、まとまるものもまとまらない。

今回の合併劇。リベラル派を丸のみにして、「安倍政権打倒のため、すべての差異を飲み込んで、一緒に戦う」と言えば、小池百合子は、間違いなく首相になっていたと思う。そして、内部での左右両派の調整は、お互いの側近同士がやれば成功したはずである。

政界の誰もが想像できなかった荒事を仕掛けた脚本は良かったが、登場した役者が酷かった。わたしが、大根役者の三文芝居と評する所以である。

こういう大博打は、一生一度。それこそ心血を注いで、自分の周りの人間を固めておかねば成功しない。小手先のパフォーマンスで出来るようなものではない。

わたしは、今回の勝負、信長に叛旗を翻した荒木村重を思い出した。誰もが無謀としか思えない企てを仕掛け、結局失敗。一族は殺されたが、自分は僧になり、生き延びた。

この時、荒木を説得に訪れ地下牢に閉じ込められたのが、村重の友人だった黒田官兵衛。官兵衛は牢内の環境が悪く足を痛め、生涯足が不自由だった。

官兵衛は、村重の裏切りの記憶を生涯忘れなかった。村重の裏切りの理由は、信長の約束破り。これを熟知していた官兵衛は、その後、人を調略するにも誠心誠意、約束したことは身を賭して守った。裏切りが当たり前の戦国時代、官兵衛の信義の厚さは際立っていた。これが黒田官兵衛が秀吉の参謀として大成した理由である。

小池百合子にも前原誠司にもその「誠心誠意」が感じられなかった。こういう前代未聞の謀を成功させるには、あまりにも覚悟と人徳がなさ過ぎた。わたしはその事が残念でならない。

特に小池百合子の排除発言。わたしも、その発言が重大な影響を齎すだろうと言う事を指摘したが、案の定、「希望の党」はこの発言を境に失速した。多くの人は、この発言から小池百合子という政治家の持つ冷酷で、酷薄な人間性を感じ取ってしまった。

この種の印象は修復が効かない。「本性見えたり」というわけである。小池百合子という政治家の人間性のありようが問われた。

まだ選挙結果が出ていないので、確定的な事は言えないが、改憲勢力が2/3を超える可能性が高い。小池百合子と前原誠司の責任は重大である。最初に書いたように、リベラル派を排除せずに選挙に臨んでいたら、大勝利をおさめていた可能性が高かっただけに返す返すも残念である。

かって鶴見俊輔が、2・26事件を評して、「ホームランかと思われた大ファール」と書いたが、今回の合併劇も同様な評価になるかもしれない。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
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神戸製鋼所と安倍首相の同体質

2017-10-11 13:54:24 | 安倍内閣
大手鉄鋼メーカー神戸製鋼の品質隠蔽誤魔化し体質が昨日辺りからニュースになっている。株価も連日のストップ安で、この先どこまで拡大するのか不安視されている。

それについて今日の朝日新聞デジタルニュースは次のような見出しである。
『神鋼、品質軽視の体質 データ改ざん「暗黙の了解」か』
http://www.asahi.com/articles/ASKBB4303KBBULFA00W.html?iref=comtop_8_01

ところで、安倍首相の経歴をウィキペディアで見ると、前職は神戸製鋼所社員となっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89

そして、現在の首相の体質は新入社員時代にたたき込まれたのではないかと思われように、「加計・森友問題隠し」に符合する。どちらが鶏か卵か分からないが、どちらも根深い問題である。

いずれにしろどちらも国民には迷惑である。しかし有権者には参考になる一件であろう。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔
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「排除」の思想はなぜ問題なのか

2017-10-09 12:47:47 | 社会問題
日本における多文化共生・多文化理解が主張されるようになってから、10年近くが経過している。実際に、地域社会の中では日本にルーツを持つ者だけではなく、様々な国や地域の出身者が共に生活している状況である。

こうした状況下で、文化的背景が異なる人間同士が言語を用いて情報の伝達を行うために、試行錯誤が行われている。日本語教育学を中心とした研究成果では、日本語を母語としない人たちのうち、英語を使用して日本語母語話者とコミュニケーションを取ることを希望する者はそれほど多くないことが明らかになっている。

自らの母語(これは必ずしも英語とは限らない)でコミュニケーションを取ること、あるいは日本語でコミュニケーションを取ることを希望する人の割合が多いのだ。日本語も、英語と同様に母語が異なる者同士をつなぐための媒介言語の役割を求められている。

過去には日本語母語話者が運用している日本語を規範的なものとみなし、非母語話者の使用する日本語の文法的な誤りや発音の不備を修正すべきであるという考え方が一般的であった。

しかし、現在では母語話者の側が非母語話者に歩み寄り、様々な日本語の運用の在り方に対して寛容になることを目指そうと試みる動きも出てきている。

「普通でない」「おかしい」と思ったときに、どうしてそのように感じるのかを言葉にして伝えるということ。そして、他の人の感じ方とどのように異なるのかを理解し、自分の価値観を場合によっては変容させるというプロセスも必要になるはずだ。

多様性を認め、様々なバックグラウンドを持つ人間同士がお互いに協力し合い生活しようと試みる実践的な動きがある反面、単一の文化しか認めず、郷に入れば郷に従えという姿勢を全く崩そうとしない人間も少なからず存在することも事実である。

これは言語に関する問題だけではない。異なる民族だからというただそれだけの理由で何かを与えない、あるいは、同じ国籍を有するものであっても、考え方が合わないものは集団からただちに「排除」するなどと言い切ってしまう。トップに立つ人間が異質なものを「排除」するなどと堂々と公言するような組織に、果たして希望などあるのだろうか。

国民の代表として、この国の在り方や方向性を話し合って決めていく立場の人間であれば、むしろ率先して立場の違う人間の声に耳を傾ける必要があるだろう。自分たちが知らないことをなかったことにした上で「リセット」しようというのであれば、悪しき現状肯定にしかつながらない。

「護憲+コラム」より
見習い期間
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立憲民主党の立ち位置

2017-10-09 10:27:38 | 立憲民主党
立憲民主党はリベラル派と言われる。

実は、現在の各党の立ち位置を本当の意味で解説しているメディアはほとんどない。国民が投票行動をする時、現在の日本、将来の日本、それに対して自分はどう考えるか、そして、各政党はどう考えているか。各政党の立ち位置はどうなのか。

これらの事に正しい情報と正しい数値、客観的な各政党の立ち位置を国民に提供するのがメディアの仕事だろう。しかし、現在のメディアには、そのようなジャーナリズムとしての基本的な姿勢がない。これが現在の政治とメディアの良い意味での緊張感をなくしている最大の原因である。

今日(10月8日)、神保哲至と宮台真司のマル激トーク・オン・ディマンド ビデオニュース・ドットコムを見た。
http://www.videonews.com/marugeki-talk/861/

この中で立憲民主党の立ち位置をきわめて明快に説明できる図表を提示していた。下にその図表を提示して、多少解説してみたい。

 E ガバメント      市場原理        米国流新自由主義
                ◆
  リバタリアン       ◆            新自民党
                ◆
 参加主義          ◆            権威主義
(市民参加)  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  (国家)
                ◆
                 ◆
  立憲民主党        ◆            旧自民党
                ◆
                ◆
 欧州型伝統      再配分主義        日本型保守

この図表は大変良くできている。(おそらく宮台真司が作成したのだろう。)立憲民主党の立ち位置が明瞭に理解できる。枝野幸男は、この図表を見ながら、旧自民党(日本型保守)の一部を取り込みたい、と語っていた。このあたりの知性が小池や前原と枝野の相違点である。

小池も前原も保守主義を標榜しているが、彼らの言う「保守」とは、安倍の新自民党の立ち位置と同じなので、旧自民党の日本型伝統保守とは明確に一線を画している。これが、旧自民党勢力の支持が得られない大きな要因だと言う事が分かっていない。

この事を少し解説してみる。

自民党の正式名称は、自由民主党。つまり、自由主義を標榜する政党なのである。ところが、小池百合子は、リベラル派を排除した。

では、リベラルとは何か。リベラリズムの日本語訳が「自由主義」である。小池百合子は元自民党党員。今でも自民党に大変な親近感を持っている。と言う事は、リベラリズムを信奉していると言う事を意味する。そもそも、リベラル派を排除すると言う事は、矛盾なのである。

ところが、彼女は何も矛盾を感じていない。なぜなのか。上の図を見れば、一目瞭然。彼女の立ち位置は、新自民党と同じだからである。前原の言う保守も新自民党と同じ。

つまり、今回の排除論理は、当然と言えば当然なのだが、「市場原理」と「米国流新自由主義」に傾斜しすぎている。世界のトレンドから言えば、今や「市場原理」も「新自由主義」も、批判の対象。小池も前原も時代遅れ(一周遅れ)の新自由主義のランナーだと言う事になる。

わたしから言わせれば、時代遅れと思われていた旧自民党が、世界的トレンドに近い。

その理由は何か。

今や、忘れ去られようとしているが、旧自民党の主流(保守本流)はリベラリズム(自由主義)だった。特に修正資本主義的「再配分主義」を大切にしていた。そのため、地方での強さは圧倒的だった。

さらに言えば、旧自民党主流派の首脳たちは、よく本も読み、かなりの教養があった。特に、欧州(中でも英国)の影響が大きかった。麻生太郎の祖父 吉田茂の英国趣味(特にステッキと葉巻)は有名だった。

つまり、図でいうなら、日本型保守と西欧型伝統の双方を兼ね備えており、政党としての幅が半端でなく広かった。これが自民党を長期政権にした最大の理由である。

それに引き比べ、現在の新自民党が権力を維持しているのは、公明党票と小選挙区で、自民党自体の力でない。

この図で立憲民主党の立ち位置は明確に見えたが、さらに勢力を拡大するためには、
①参加型社会(市民参加)をさらに拡大する 
②再配分主義を徹底的に主張し、格差問題に対する処方箋を提示すべき ⇒この作業を通じて、旧自民党の支持層を切り崩す事。公明党支持層(創価学会婦人部)を切り崩すのも、再配分主義に基づく格差問題の解決処方箋が大切。
⓷原発廃止 
⓸非正規雇用の縮小などの雇用政策などの社会政策、経済政策の具体的提示だろう。

最後に、自由主義について解説してみる。

そもそもリベラリズムというのは、欧州の30年戦争の反省のもとに生まれた思想。30年戦争というのは、1618年に始まった宗教戦争。当初はカソリックとプロテスタントの宗教対立から始まった戦争。以降、神聖ローマ帝国内で次々と戦争が拡大。多くの犠牲者を出した。
‥ウイキぺデイア・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%8D%81%E5%B9%B4%E6%88%A6%E4%BA%89

この戦争で、国土の荒廃やあまりの多くの犠牲者を出したことから、宗教的対立を政治に持ち込むことに対する反省や人間の心の自由をや行動の自由を大切にする思想が生まれた。それがリベラリズム(自由主義)である。

日本でも明治以降、「自由主義」思想が入り、政治・思想・文学などに多くの影響を与えた。

下の図を見てほしい。「自由主義」を解説するために、多田道太郎氏が作成されたもの。(現代日本思想体系所収)
                  獲得
                   ・
                   ・        
        抵抗 ・・・・・・  原点 ・・・・・・・・・ 遵法
                   ・ 
                   ・
                  無為

「自由主義」と言っても、このように、実に多様で広範囲な思想を包含している事がわかる。

つまり、リベラリズム(自由主義)は、明治以降の日本社会では、きわめて重要な役割を果たしており、知識人の教養の重要な部分を占めていた。それを危険な思想として排除するという発想は、日本では戦争中を除けば、まったく「異端の思想」であり、排除するという人間が排除されるべきというのが、日本の伝統である。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
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振り込め詐欺の話

2017-10-08 15:31:02 | 選挙
「済みません、警察の生活安全課ですか。実はご相談したい事が出来て。」

「私は就活をしている学生ですが、先日私の携帯に電話が来て、【希望の就活支援センター】という団体なのですが。特別偉い先生が講演するので来ないかと。」

「その先生は会の代表をしていて大企業社長、役員でも知らない人がいない位有名な方なので、その代表とのツーショット写真を履歴書に貼り付ければ良い事がありますよと言われ、代表とのツーショット写真を撮るためには3万円振り込めと…。」

「えっ、振込みましたよ、バイトした金から。それだけじゃなくて『会長は企業と特別なパイプを持っているから、そのセンターの会員になれば内定は確実に取れますよ。そのためには会員になって、会員権と会員証を発行するから500万円振り込め』と…。」

「親に泣きついて振込んだら何故か『パイプ』が送られて来て、煙草を吸うパイプですよ。その『パイプ』には、総理大臣の顔が印刷されていました。」

「いえ、内定は何処の企業からも取れていません。そしたら先日自衛隊から手紙が来まして『あなたを採用します。一緒に南スーダンで闘いましょう』と書いてあって、ここにも総理の写真が載っていました。」

「『我が軍で働く若き諸君へ!』って言葉も載ってました。親に言ったら、『自衛隊は軍隊じゃないのに、我が軍なんておかしい、偽者だよ。総理がこんな常識ない事を言うはずがない』っていって、振込み詐欺にあったんだと。」

「私は南スーダンなんて行きたくないし、でも500万は取り返したいし、これってやはり振り込め詐欺なのでょうか。」

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
パンドラ
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国難が来た!

2017-10-08 10:07:06 | 選挙
安倍総理は、「我々は国民の皆さんに、愚直に政策を…」と言っているが、この人ほど「愚直」という言葉が似合わない人はいない。言葉をもてあそばないで欲しい。その嘘ばかりついていた舌の上に乗せて言葉を汚さないで欲しい。

この人が街頭に立つと「安倍辞めろ!帰れ!」というコールが飛んで、ついに遂に何時、何処で演説するか告知しなくなったという。

あるジャーナリストはツイッターで、解散時の彼の言葉を捩って彼を「国難」と呼んでいる。「国難が⚪⚪市に来るという情報が入りました。」「国難を見かけた方はお知らせ下さい」という風に。

そうだ、莫大な税金を友人のために使うと便宜を図り、憲法体制を変えてこの国を戦争に巻き込もうとしている彼こそ「国難」なのだ。そんなとんでもない不気味な「国難」にはさっさと退場してもらいたい。いや、退場させなければならない。

さあ、10月22日は皆で投票に行こう。そして安倍内閣という「国難」を政治の舞台から退場させよう。

マスコミは「今回も低い投票率が見込まれる」などという情報は流さないで欲しい。「皆が投票に行かないのなら寝てようかな」なんて人を増やすだけだ。

物見高い国民はワイワイガヤガヤ人が集まる場所が好きなのだ。投票所に閑古鳥が鳴かないようにしよう。

あの早すぎる出口調査というのも止めて欲しい。選挙に関するワクワクドキドキ感が削がれてしまう。

ツイッターでは「立憲民主党」のフォロワーが15万を越えたけれど、マスコミは相変わらず小池百合子と希望の党を追いかけている。安倍内閣と連携し日本の憲法体制を変えようとしているこの団体を。これこそ厄介な国難なのだ。

10月22日は皆で投票に行こう。私達の命を戦争と引き換えに、何もかも失わないうちに。そして他国の民と殺し合う未来を招かないためにも。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ
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遁走する政治怪獣“ユリゴン”

2017-10-06 20:20:56 | 立憲民主党
昨日の小池・前原会談。小池の図太さが際立っていた。

「わたしは最初から選挙に出るとは言っていない」と?「嘘も休み休み言え」という話だ。当初、選挙に勝てると思っていたので、出る気満々だった。ところが、自らの失言で風向きが変わると、居心地の良い東京都知事を手放す気がなくなったのだろう。

それならば、当初から選挙に関わるな。偉そうに人の選別などするな。排除の論理など振り回すな、という話だ。

政治というのは、一番人間臭い商売だと言ってよい。人間の持つありとあらゆる「悪徳」も「美徳」もすべてが坩堝のように渦巻いている。人間存在そのものの世界だと言ってよい。

しかし、政治という世界。好きなものだけが勝敗を争ってすむのなら、どうぞご勝手にやれば、で済むが、そうはいかない。なぜなら、「政治」は、国民生活に直結している。「政治」が腐敗、退廃をすれば、即、国民生活が駄目になる。

だから、政治家は、最低限のモラルとして、正直に国民に語り、自分の言説に対しては、最後まで責任を持たなければ、国民はたまったものではない。

政治家は、国民の切実な願いや期待、祈りや、希望を裏切ってはならない。国民に語り、約束し、期待させたことは、全身全霊を傾けて実現するべく努力しなければならない。どんなに辛くても、どんなに道が遠くても、「痩せ我慢」の美学を忘れては、指導者の資格がない。

しかし、現実の政治の世界は、まるで別世界。「脅し」「騙し」「買収」「虚言」「裏切り」等々、人間のあらゆる「悪徳」が渦巻いている。普通の国民が政治に期待する「美しい姿」など夢の又夢。

小池百合子は、そんな世界の勝者。「騙し」の女王である。多くの仲間を集め、支配し、多くの人間を踏み絵にかけ、良心的議員に、人間としての塗炭の苦しみを味合わせておいて、戦いが我に利あらずとみれば、一目散に遁走し、自分はその戦いに参加しない?

政治の政界の論理からすれば、「騙されたほうが悪い」のだろうが、人間として決して許される話ではない。人間のありとあらゆる欲望が渦巻く世界だからこそ、「信義」を忘れてはならない。

小池は英語が得意なようだが、英国には「Gentleman Ideal」 という日本の武士道に似た考え方がある。英国のGentlemanというのは、紳士と訳されているが、社会の指導層(エリート)を意味する。彼らが指導層として生き延びるためには、まず自分自身を鍛えなければならない。知的にも体力的にも。

昔、「戦場にかける橋」という映画があった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E6%A9%8B

アレック・ギネスが主人公の将校を演じていたが、彼は普通の兵たちより身体も大きく、兵の二、三人は平気でぶっ飛ばせる腕力がありそうだった。同時に、英国の将校たちは、捕虜になっても、自分が不利になることが分かっていても、部下の兵たちの待遇改善のために敵軍と身を賭して交渉した。

英国の指導層のこの倫理観は何から来るのか。それは、「市民革命」という経験を経ていることが大きい。指導層にとって、「革命」というのは、自らの名誉も地位も命も財産もその全てを失う事を意味していた。指導層から見れば、「革命」など決して起きてはならないし、起こしてはならない。何とかして、革命のない社会を構築しなければならない。

では、どうするか。イギリス人は、理も非もなく国民を強権的に抑圧する道を選ばなかった。そうではなく、まず、指導層の質の向上を図った。知的にも肉体的にも倫理的にも、指導者にふさわしい人間を育てることを考えた。

貴族たちは、小さいときは、優秀な家庭教師を雇い、教育する。次にイートン・ハローなどの全寮制の中・高校で教育する。その中でスポーツとして奨励されたのがラグビー。ここでは、身体を鍛えるとともに、「全体に奉仕する」精神を叩き込む。さらに、ノーサイドの精神を叩き込み、敵であっても人間として尊敬するという姿勢を育てた。

そして、オックスフォードやケンブリッジなどの大学で専門性を徹底的に教育する。これらの大学は私立だが、予算の80%ぐらいは国家予算。国家有為の人材を育成するのだから当然という考え方。しかし、国家の教育への口出しはほとんどない。時の政権が教育に口出しすると、国家百年の計を誤る、というのが考え方だった。

理由は単純明快。大学は「真理」を追究するところ。世俗の権力が介入すると「真理」が曲げられると考えた。だから、大学はできるだけ世俗にまみれた大都市から離れた場所(オックスフォードもケンブリッジも)に建てられた。

安倍政権など右派政権ほど教育に口を出したがり、ノーベル賞受賞者の多くが危惧するように、成果がすぐには出ない基礎研究などの分野の教育に「金を出さない」。そして、右派政権や独裁政権ほど、「多様性を認めない」。「多様性のない学問」など、「学問」の名に値しない。そんな当たり前の事すら分からない政権が権力を握っているのである。

小池百合子の多様性を拒否した独裁志向、強権的体質、マスコミ受けだけを狙った俗物性。いずれを取っても、「真理」などとは程遠い。

「真理」とは、値うる限り遠ざかった人間に政治を託すほど日本国民の民度は低いのか。安倍晋三と小池百合子の不毛の選択は、そういう事を意味している。

わたしたちは、そのどちらでもない選択をしなければならない。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
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