ワクチン接種の優先順位(政府案)を再確認しておこう。
1 医療従事者
(感染症指定医療機関や検疫官といった感染リスクの高い職種)
2 海外の往来が多い航空会社の搭乗員、船員など計14職種
推定100万~200万人が最優先。
次に、
3 閣僚、首長、各省庁や自治体の新型インフルエンザ担当者など
(対策遂行の意思決定にかかわる職種)
4 指定機関以外の医療従事者、介護、福祉従事者、
医薬品・医療機器の製造販売業者など
(生命・健康維持に必要な職種)
5 国会と地方自治体の議員、報道関係者、警察官、法曹関係者など
(国民の安全・安心に必要な職種)
6 ライフライン従事者、運輸、通信、食品製造・小売り、
金融事業、火葬・埋葬業者など
(最低限の社会機能維持に必要な職種)
なぜそんなにこだわるのかというと、今回のブタインフル君はそんなに
毒性が強くないが、強毒性のインフルエンザの時にも多分政府は
同じような優先順位付けを国民に押しつけるに決まっているからである。
本来、政府がやらにゃいかんことは、国民の必要に合う分だけの
ワクチンを製造するようにすることで、自分に都合の良い
優先順位を付けることではないはず。
最初から自分たちの失敗を国民に押しつけるような事は
しないで欲しいものだ。
その観点からすると、上記案で3番と5番の人達は特に優先順位を
上げる必要性はない。
6番の人達も特別に扱う必要はないだろう。
特別に扱わなくてはいけないのは、
・ハイリスクの人達
・現場の医療関係者
でしょう。
残りの人達は平等にあつかわなければいけない。
それが「社会的公平」というものだろう。
「ワクチンが足りない、どうするか?」
簡単である。
はしご段のあみだくじをやればよい。
自分の場所を選んだ後で、自分の好きなところに横棒を
一本追加するやつである。
これでたわけた政治家諸君と官僚諸君に対して国民が
平等になるのである。
お城に住んでいる「やんごとなき方々」も例外ではない。
足りないワクチンをどのように分配するか?
これは、政治家諸君や官僚諸君が勝手に決めて済む問題ではない。
それでも「我々が決める。」というならば、せめて決めた人達の
接種順位は一番最後にするのが「規律を保つ」ということでしょう。
自分は安全な所にいて、国民にリスクを押しつけるような事は
政治の信頼を最もなくす行為である。
政治家諸君は心すべきであろう。