今年90歳の現役。これだけで、そうか!私もがんばろう的な気持ちになれた。
南米コロンビア生まれ。幼い頃に父を亡くして、高校は画のさし絵バイトとかでお金を稼いで出た。彼が世に認められたのは、「モナ・リザ」がニューヨークに来ていたときに「12歳のモナリザ」をふくよかタッチでMoMA(ニューヨーク近代美術館)で展示された事から。(私はMoMA,訪ねている。そのときに観たのかなあ・・この絵、記憶あり、好きだけど,って思ったのは)
まあ、今もモナリザには敬意を表して描き続けている、その1つも今回あった。
彼の国コロンビアは麻薬取引、マフィアのはびこる危険な国といわれ続けた(まあ、今も)彼は、祖国の状況を嘆き、そういった画も描いている。
↓絵はがき上・モナリザさん
これ、タイトルは「コロンビアの聖母」
聖母マリアがキリストをだいている絵画はたくさんある。
これは、そのボテロさん流。
はちきれそうなマリアは涙を流しつつ、やはりはち切れそうな半ズボンのキリストをだいている。その幼子キリストはコロンビアの小さな国旗を持っている。マリアの手には、小さな青リンゴ。(未熟、とか実るすべがないという嘆きの象徴かな)
出口近くに「お写真大丈夫コーナー」があって、名画をボテロ流に描きなおしている作品が並んでいた。
にやりとするモノばかり。
小さなモノはもとの画、おおきなモノはボテロさん流。お楽しみください。
これもう、うおおお!で、南米ユーモア.
ちょこっと、クイーンのフレディ・マーキュリーに似ているような・・・
まだあるのですが、この展覧会の会期はまだ残っていますし、ネタバレになるようなことは控え,ここで止めます。
展覧会が終わった頃にYouTubeにアップしてみようかなと思っています。
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観ながら、なんか「神話。神話」という言葉が脳内で響いていました。。
このぽっちゃり感と色合いですが、飛び跳ねるような感じはない。(付記・昨日は思い出せなくて、イライラしていたアーティスト、その人の名前はニキ・ド・サンファン,この人の作品もふくよか、立体ですが、この人の女性は文字通り飛び跳ねている、昔栃木県の那須町に美術館がありましたが、維持ができなくて閉館に,残念)
不思議と「しん」としている。「静謐」が漂っている。それがこの画風を下品にしないでミステリアスにしている・・・・
で、観て進むうちに、1つの作品解説に「エジプト絵画的な、ギリシャ彫刻的な」とあって、そういうことか!と納得。
そう、無表情。まさにギリシャ彫刻がそうです。エジプトの壁画もそう。どちらも古代の職人達が仕上げたものだ。それと同じ気配がある。それは「静謐」の由来。これは永遠性を内包しているということでもある。
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この展覧会は、⒎月3日まで渋谷文化村Museum。お休みの日は入場予約をしないといけないらしい。知らずにいったのだが、幸い空きワクがあって入れてもらえた。
展覧会もwithコロナでこんな風に変わるんだ、と思った次第。