黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

杖(痛風の友)

2024-12-25 09:54:35 | 健康

この杖は、母が使っていたものである。

病院に行く母に付き添ったときいつも見てたヤツ。母が病院に置き忘れたこともあったが回収して、結局、私が「相続」することとなった。形見のつもりで自分が使うことはないだろうと思ってたら、なんとなんと、今回多いに役立ってくれた。というのも、いつもなら1週間を過ぎると快方に向かう痛風が逆に威力を強めていて(本土に上陸しても威力を落とさない台風のよう)、特に寝ようと横になると激痛が走り寝られない。観念して病院に行こうか?でも、痛風で病院に行っても結局ロキソニンを処方されるだけ、という話もある、だったら、市販のロキソニンでよいのではないか、しかし、この痛さは耐えがたい、もしかしたら尿酸値を下げる薬とかをくれて、それで軽快するかもしれないとか考えて、「溺れる者は藁をもつかむ」で病院に行くことを決意。ところが、一歩玄関の外に出ようと思ったら一歩も歩けない。家の中では裸足でどうにか這いずり回っているが(猫の世話があるので)、靴を履くとなると痛い方の足がちょっと地面につくだけでも激痛が走る。どうしよう。すると、玄関の傘入れに挿してあった「母の杖」に目が留まった。これだ。使い慣れてないから上手く歩けたとは言い難いが、これなしには病院にはたどり着けなかったろう。「今回多いに役立ってくれた」とはそういうことである。杖をついたときのコツコツという音を聞くのは久しぶりである。

で、診察を受ける。やはり聞いていた通りであった。(先生)「ロキソニンを飲んでる?まだある?年末年始で足りなくなるか。じゃ、その間の分を出しときますね」。なんでも、尿酸値を下げる薬は腫れが引いてから飲むべきで、症状があるときに飲むと逆に症状が悪化するおそれがあるという。あ、その話、聞いたことがある。尿酸値が下がる過程で痛風発作が起きる、これは避けられない関門である、という話である。私自身、最初に痛風の発作がおきたのは禁酒をしたときだった。というわけで、結局、ロキソニンと湿布を処方してもらって、痛い足を引きずって帰宅した。まあ、薬局で市販のロキソニンを買うのも制約があったりするかね(以前、ある薬局に追加で買いに行ったら「市販の薬は受診するまでのつなぎです。早く受診してください」と言われた)。今回、年をまたいだ後の分もゲットできて少し嬉しい。ちょっと治った気分……と思ったら、夜中には相変わらずの激痛であった。

今回、尿酸値を調べる血液検査をして、先生も「どーせ値は高いんだろうけど」と言ってて、私も同感で、腫れが引いた頃に検査結果をふまえて今後どーするか(尿酸値を下げる薬を飲むか)を相談するということなのだけど、次の診療日って言われてないな。電話がかかってくるのかな?私、電話には出ないんだけど。なんか、そのままになっちまいそう。

それでも、今回だけは「喉元過ぎれば熱さを忘れる」にはしないつもり。真剣に食事を考えよう。ビールは既に飲んでない(サワーに代えている)。鶏肉も最近控えている。肉よりも魚の方がまだ良いか?と思って、イワシのフライを作ったりしたが、

なんと、イワシやカツオはプリン体を多く含み痛風に悪いそうだ。知らないとは恐ろしい。そんなことをやってたから症状が悪化したのかも。まてよ。尿酸値を下げる薬を飲むと症状が悪化するということだったな。ってことは、イワシのフライを痛風発症後に食したことは良かったのだろうか、悪かったのだろうか。さすがに、この数日禁酒しているのだが、それで症状が悪化したのだろうか。だが、この腫れた足を見たら、どんな酒であろうとアルコールを摂る勇気はない。

実は、○日前(○には整数が入る)は私の誕生日で、貧乏な私でもこの日だけは誰憚ることなく……もともと人間は一人だから憚る人はいなかった……もとい!お天道様に憚ることなく「ちゃんとした」レストランで(ちゃんとしてないレストランってどこだ?)自分で自分を祝ってあげようと思っていたが、この事態だからお預けになっている。それどころか、この状態が続く限り家にあるモノで食いつながなければならぬ。米は買ったばかりでたくさんある。米ばかり食べて脚気になったらどうしよう(って、いくら何でも脚気になる前には腫れはひくだろう)。

病院は人でいっぱい。看護師さんと患者が「熱が39度」等々と話している。インフルエンザが大はやりらしい。コロナに罹った人もいるだろう。ウィルスが跋扈してそうな空間ではあるが、私は区のタダ券でインフルとコロナの予防接種を受けているからまあ大丈夫だろうと思っている。


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