私が小学校の5年生の夏休み、【林間学校】とでもいうのだろうか、小学校の先生方と一緒に、近くの野外活動センターに、1泊2日でキャンプをする行事があった。
そのときに、私たちの班の担当だったのが、【アンコロ星人】こと、Y先生だった。
Y先生は、やせた40歳くらいの顔色の悪いおじさんで、自分で、【アンコロ星人】と名乗っていた。
私たちのグループは、10畳くらいの板張りに、ほろをかけたようなテントに8人くらいで寝ていて、アンコロ星人も一緒にそこに寝ていた。
夜中の3時頃、誰かがトイレに起きると、
「俺も」
「俺も」
と、みんながトイレに行き出した。
その後も眠れずに、騒いでいたのだけれど、アンコロ星人は、
「うるいさい!寝ろ!」
とは、怒鳴らなかった。
「大気圏に突入するぞ!!みんな!寝袋をかぶれ!!」
と、叫んだ。
みんな、面白がって、寝袋をかぶった。
すると、アンコロ星人は、
「さぁ!大気圏だ!息をとめて、静かに待つのだ!!」
と、叫んだ。
みんなは、
「まだ?」
「もういい?」
と、不安げに、アンコロ星人に尋ねた。
アンコロ星人は、
「まだだ。」
「まだだ。」
と、答えていた。
そのうち、
一人・・・また・・・一人・・・と、
スーーースーーー寝息をたてだした。
・・・【その2】に続く
そのときに、私たちの班の担当だったのが、【アンコロ星人】こと、Y先生だった。
Y先生は、やせた40歳くらいの顔色の悪いおじさんで、自分で、【アンコロ星人】と名乗っていた。
私たちのグループは、10畳くらいの板張りに、ほろをかけたようなテントに8人くらいで寝ていて、アンコロ星人も一緒にそこに寝ていた。
夜中の3時頃、誰かがトイレに起きると、
「俺も」
「俺も」
と、みんながトイレに行き出した。
その後も眠れずに、騒いでいたのだけれど、アンコロ星人は、
「うるいさい!寝ろ!」
とは、怒鳴らなかった。
「大気圏に突入するぞ!!みんな!寝袋をかぶれ!!」
と、叫んだ。
みんな、面白がって、寝袋をかぶった。
すると、アンコロ星人は、
「さぁ!大気圏だ!息をとめて、静かに待つのだ!!」
と、叫んだ。
みんなは、
「まだ?」
「もういい?」
と、不安げに、アンコロ星人に尋ねた。
アンコロ星人は、
「まだだ。」
「まだだ。」
と、答えていた。
そのうち、
一人・・・また・・・一人・・・と、
スーーースーーー寝息をたてだした。
・・・【その2】に続く