あるお母さんから、息子さんのことで相談を受けました。
「中学生になった息子が、全然約束を守らなくなって、困っています。どうしたらいいんでしょう?」
・・・これは、たいへん難しい問題です。
1つは、お母さんの意識の中に、
≪約束は守って当たり前≫
という意識があることです。
それを勝手に発展させて、
≪約束すれば言うことを聞く≫
と思ってらっしゃる。
ココが大きな間違いです。
最初からお母さんの勝手な論理にのっけて、その挙句に、≪自分の思い通り≫に息子さんをコントロールしようとしているだけです。
その約束は、≪息子のために良い約束だ≫と思っている。
果たして、その≪守られない押し付けられた約束≫は、息子さんのためになっているのでしょうか。
息子さんご本人が、【自分のためになる約束だ】という説得力のなさが1番問題なのではないでしょうか。
【約束自体のもつ価値】
・その約束がいかに価値のあるものなのか、理解できるようなものであること。
【約束をかわす相手のもつ説得力】
・「ラポート」なんて言い方もするようですが、お医者さんにもいるじゃないですか。『この先生の言うことさえ聞いておけば、治るような気がする。』って先生と、『この先生の言うことだけは、信じられない。』っていうタイプの先生。
ご自身が、『言うことを聞きたくない先生』になりつつあるってことを知るべきです。信頼関係を作るのに、時間のかからない方法はありません。時間をかけてゆっくり信頼関係を作り、粘り強く説得し、一緒にこれからどうするべきかを考えたその先に、【約束】はあるべきなんです。
そんな【約束】なら、子供さんも、進んで守ってくれますよ。なんでもかんでも反抗してるわけでもないと思いますよ。
【夜泣き屋】
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