ウチのオヤジとオフクロが、新しいテレビを買ったらしい。
お店の人が、
「息子さんに設置してもらえるなら、2600円お得になりますよ。」
って、言ったとかで、
「・・・忙しかろうけど、テレビを取り付けに来てくれないだろうか。。。。」
・・・と。
実は、なんやかんやで、けっこう忙しげな生活をしていることもあり、以前なら、
「アンタたちさ、2600円がおしいような生活しとらんやん、俺を、あんまり振り回すなよ。」
って、ホントにイライラしていたのだけれど、最近は、できるかぎり付き合うようにしています。
「お店の人が言った。」
・・・なんて言ってますが、ホントは自分たちで、
「息子がやってくれますけん。」
って、言ったに違いないんです。
私たちのそばには、【頼りになる息子】が住んでいる。
って、それが言いたいだけなんだと思っています。
「テレビをとってきた。テレビと阪神戦(ケーブルテレビ)が見られるようにしてほしい。」
って、言うので、シュンタを連れてジイサン(オヤジ)の待つ家に行きました。
オヤジの家は、すぐそばです。
私がやれば、早いのだろうけど、わざわざ説明書を読みながら、シュンタにさせます。
その様子を見ながら、オヤジ(じいさん)が、
「お、シュンタも、父さんから鍛えられよるな。だいぶいろいろできるようになってきてるな。」
って、嬉しそうにしています。
「ほほう、メンツがそろったな。」
とも、言ってました。
『【入力切替】を押すと、ケーブルのチャンネルにかわるけん、そこで、阪神戦が見られるよ。地上波が見たいなら、【地デジ】を押して、チャンネルを選べばいい。今は、アナログはないけん、このボタンを押したら、何も見られんけん、気を付けて、ま、ちょっと、このリモコンいろいろ押して、慣れてみ。』
って、言っても、ヘラヘラ笑っているだけで、まったく覚えようという気がありません。
「俺も、ダイブ、頭が固くなってきた。シュンタ、これに、書いといて。」
・・・と。
「俺、平日、忙しかけん、アフターサービスはシュンタにまかせとくけんな。」
と、言うと、シュンタが、いろいろメモに書いてました。
じいさんが、
「シュンタ、時々、ウチに泊まりに来てもよかぞ。」
って、言うので、
「そうぜ、シュンタ、時々、見に来てやらんと、お年頃やけん、知らないうちに、冷たくなって干からびとるかもしれんぜ。」
って、大笑いをすると、シュンタは、
「失礼かぁ~、【自分の親】にいう言葉やなかぁ。」
って、半分怒りながら、言います。でも、オヤジも笑ってます。
(笑)
実は、ウチのオヤジさんと、お袋さん、2年ほど前、【オレオレ詐欺】に、ひっかかりかけまして。
オフクロは、
「あたしゃ、何度でもひっかかる自信がある。」
と、言い切ります。
(アホか。。。)
┓(´Д`)┏ハァ?
【オレオレ】
「ああ、オレオレ。」
【オフクロ】
「Rちゃんね、どうしたとね?声が枯れて。」
【オ】
「ああ、かぜひいちゃってさ。」
【袋】
「どげんしたとね、そげな【気取ったような物の言い方】ばしてくさ。」
【オ】
「ああ、そうかな、実は、俺の携帯壊れちゃってさ、機種変したから、これからは、こっちに電話してね。」
その【オレオレ】の話によると、【俺】は、電気給湯器に手を出してしまい、4台仕入れて、1台しか売れずに、270万くらい焦げ付かせて、たいへんなことになってるらしい。
職場に電話してきて、ものすごい勢いで、説教してきた。
ここで、へんな意味で【良い失敗】だったのが、
【オレオレ】の新しい携帯に電話せずに、【職場】に電話したこと。
事実を知って、腰の抜けたオフクロは、それでも、
「アタシャ、何度でもひっかかる自信がある。」
と。
近くに住んでることを言い訳に、けっこうほったらかしにしていたが、それ以来、できるだけほったらかしにしないようにしています。
そういう老夫婦だから、テレビを買いに行ったとき、
「息子がやってくれるから。」
・・・と、答えたに違いないのです。