生傷男と言われたブルーザーは別名、世界一のぶっ壊し屋とも呼ばれた。丸太棒のような太い腕、分厚い胸、ビールをラッパ飲みするデモンストレーション。すべてがド迫力で、桁外れの存在感があった。試合は何をするわけでもなく、ただ殴りあったり、締め上げたりと実に原始的。必殺技はアトミック・ボムズアウェーというコーナー上段から落下する荒業だ。
AWA圏で何度も世界王座を獲得し、力道山没後に復活したインターナショナル王座決定戦を馬場と争った。相棒のクラッシャーとのコンビは、世界最強タッグチーム。クラッシャーは無言で何枚もサインを書きまくったが、ブルーザーはそうとはいかない。大物の貫禄で1枚、貰うのがやっとだった。
本国ではインディアナ地区のプロモーターとして、WWAを設立。ブルーザー・ブロディと、本家ブルーザーを争いフルハウスにした名プロモーターでもあった。