外国人エースはウイルバー・スナイダーとダニー・ホッジの正統派テクニシャン・コンビ。このチームは滅法強く、馬場&猪木のBI砲の持つインターナショナル・タッグを奪取。なんとシリーズで4度も、同一カードでタイトル戦を繰り広げた。私好みの渋い上手さが際立った。
前年、交通事故で負傷した大木金太郎に挑戦したのがバスター・ロイドだ。後にルーファス・ジョーンズと改名したが、大木との頭突き合戦は見ものだっ . . . 本文を読む
マイティ井上…TV中継がテレビ東京に代わってからの新エースで、小さな体ながら試合巧者ぶりで健闘。得意技はフライング・ショルダーアタック
アニマル浜口…和製ブルーザーばりの闘志抜群のパワー・ファーターで、草津、井上とパートナーを代えIWA世界タッグを保持。得意技はエア・プレン・スピン
寺西勇…和製カーペンティアと称されたテクニシャン。今で言うジュニア・ヘビー戦士で井上と日本人同士による名勝負を . . . 本文を読む
父親が著名な二世ルチャドールはルチャ・リブレの世界の定石だ。まるで歌舞伎俳優や落語家のように、家系の名跡を継いでリングに登場する。この成功例がイホ・デ・サントであり、ドクトル・ワグナーJr、そしてこのラヨJrだ。父は60年代から70年代にかけ、トペ・レベルサ(背面式トペ)を考案した花形だった。
そのリングネームは”ハリスコ州の稲妻”を意味するが、出身はもちろんはハリスコ州グアダラハラ。メキシコ . . . 本文を読む
私がこの世界に入った時の大スターがビューティー・ペアだった。それは凄まじい人気で、活動期間はたった2年間ながら、その活躍ぶりは史上ナンバーワンだろう。紙テープが飛ぶようになったのは、おそらくこの頃からだ。人気の対比は7:3の割合でジャッキー佐藤が断トツだった。
そのビューティー・ペアが解散し、ジャッキーが単独で地盤を継いだが、その人気は下降の一途を辿ってしまったのだ。ジャッキーは生きていれ . . . 本文を読む
私が少年時代に集めたサインは数限りない。そこで各ジャンル別にわけて、できる限り紹介したいと思う。第1回目は国際プロレスの日本人エースのサインです。
サンダー杉山…ビル・ロビンソンを破り、日本人エースに躍り出た。得意技は雷電ドロップとジャーマン・スープレックス
ストロング小林…欧州遠征後、大きく台頭。IWA世界王座の防衛記録を樹立した。得意技はカナディアン・バックブリーカー、逆エビ固め
グ . . . 本文を読む
1961年9月6日生まれ、米国オクラホマ州ロートン出身。175cm、75kg (得意技)カウガール・ラリアット、ギロチン・ドロップ
その昔、米マット界では「日本帰りは出世する」というジンクスがあったが、ウエンディ・リヒターはまさに、その女子版を地で行く選手だった。カントリー・ガールそのものといった田舎娘の雰囲気をかもし出していたウエンディは、80年9月に全日本女子プロレスに初来日。この時は . . . 本文を読む
昭和40年代、試合会場で販売されているグッズはシリーズのパンフレットだけだった。それ以外で興行に関する物はポスター位のみ。そして、あの日本プロレスが崩壊して、早35年が経った。今回から数回に渡って日本プロレスのパンフレットを紹介しよう。
まずは1970年、今から38年前に開催された「インターナショナル・チャンピオンシリーズ」から。毎年、年末シリーズはNWAの世界王者クラスが来日し、馬場とイ . . . 本文を読む
顔を真っ黒に塗り、666という数字を書き込んだダミアン666は、意外に売れっ子のルチャドールだ。アメリカとメキシコの国境の都市、ティファナに定住し、そこからCMLLのメインコースで活動する。典型的なルードの試合ぶりだが、そこはベテランだけにしっかり存在感を醸し出す。
その昔、FMWにアミーゴ・ウルトラの名前でも来日経験があり、必殺のウルトラマーナは今でも色褪せない。この技は日本では、筋肉バ . . . 本文を読む
生傷男と言われたブルーザーは別名、世界一のぶっ壊し屋とも呼ばれた。丸太棒のような太い腕、分厚い胸、ビールをラッパ飲みするデモンストレーション。すべてがド迫力で、桁外れの存在感があった。試合は何をするわけでもなく、ただ殴りあったり、締め上げたりと実に原始的。必殺技はアトミック・ボムズアウェーというコーナー上段から落下する荒業だ。
AWA圏で何度も世界王座を獲得し、力道山没後に復活したインターナ . . . 本文を読む
1961年生まれ、カナダ・アルバータ州カルガリー出身。170cm、115kg (得意技)パワーボム、リフトアップ・スラム
モンスターの存在は今で例えるならば、アメージング・コングとよく似ている。全く無名の素人から一躍、トップレスラーに駆け上がった点は、現代のシンデレラ・ストーリーだった。本名をロンダ・シンという彼女は、少女時代から地元のスタンピート・レスリングの常連ファンで、ダイナマイト・キッ . . . 本文を読む
26日間の滞在を終え今日、HIROKAがメキシコに帰って行った。私は来年2月に招聘するダーク・エンジェルに渡してもらうビザ取得の書類を預けることもあり見送りした。現地時間27日の木曜日に着き、金曜日のアレナ・メヒコ大会からルチャドーラの生活に戻るわけだ。「日本ではすっかり観光気分だったから、仕事モードに戻るのは大変ですよ(笑)」。なんでも日曜日はシティ周辺、月曜日もプエブラといわゆるCMLLの団 . . . 本文を読む
お宝コレクションへの誘い その4
今回はあの北斗晶が全女時代に海狼組として活動した際のコスチュームだ。海狼組は、みなみ鈴香とのタッグチーム名。WWWA世界タッグを1年間も保持した本格派コンビだった。いわゆる”デンジャラス・クイーン”を名乗る以前の戦利品なのだ。
コスチュームは赤と白が基調とした下がパンツ・スタイルのもの。今はセパレートが主流だが、北斗はその先駆けとして独特のファッション・リ . . . 本文を読む
ルチャドールとしては全く実績は無いが、ファンに愛されているキャラクター、それがパンディータだ。現在はメキシコシティでカフェを経営し、店の中はルチャとシネ(映画)の写真が多数飾られている。
このパンダは今から18年前の1990年12月、私がティファナで発見。それを当時、FMWにいて後にW★ING代表となる茨城さんに紹介し、初来日のきっかけとなったのだ。FMWに何度か来日したことを覚えているだろう . . . 本文を読む
”鉄の爪”フリッツ・フォン・エリックは昭和の匂いが強烈に匂うレスラーだった。必殺のアイアン・クローはまさに、水戸黄門の印籠のような究極のフィニッシュ。右手で相手の顔面を鷲摑みする単純な技だが、その体勢に入っただけで場内に戦慄が走る大迫力。そして何より男のダンディズムがあった。
笑わない、冷徹、非情、そんなフレーズがピッタリだが、それが妙に強さとかっこ良さをかもし出していた。日本 . . . 本文を読む
1956年4月21日生まれ、米国ジョージア州サバンナ出身 160cm、63kg(得意技)ドロップキック
ひと昔前のアメリカ・マット界で、ひと際その実力と美しさが際立っていたのがビッキー・ウイリアムスだ。いわゆるベアフット(裸足)の選手で、70年代から80年代にかけて活躍し、ジョイス・グレーブルとは長らく世界タッグ王座に君臨。あのJBエンジェルスも巻いた同じベルトだが、当時は世界タッグと言え . . . 本文を読む