act33 ゴリラ・モンスーン

　アマレスの猛者からプロ入りし、ジノ・マレラの名で日本プロレスの「第5回ワールド・リーグ戦」に初来日。帰国後、WWWFで満州出身のゴリラ・モンスーンに変身。ブルーノ・サンマルチノのライバルとして浮上し、トップ・レスラーの仲間入りを果たした。サンマルチノとの友情物語は有名だ。
　また馬場のライバルでもあり、日本プロレス時代にはインターナショナル選手権や「第14回ワールド・リーグ決勝」で激突。アルゼンチン・バックブリーカー、ネック・ハンギング、ジャィアント・スウイングという3大必殺技を武器に大暴れ。全日本プロレスではヘーシンクとなぜか柔道ジャケットマッチを争った。
　意外に早く引退したが、ビンス・マクマホンの片腕としてフロント業務でも手腕を発揮し、実況アナウンサーから会長職まで務めた。
　60年代から70年代にかけてはモンスーンのような巨漢レスラーの全盛期。その威圧感は格別のものがあった。