廊下のむし探検 第10弾
4月8日にマンションの廊下を歩いてみました。最近は虫が多くて、写真整理が大変です。おまけに今日は六甲アイランドで植物観察会があり、帰ってからの名前調べだったのでさらに大変でした。とりあえず、甲虫から。

今日は名前を調べるときに迷ったのが3種いました。そのうちの1種がこのゾウムシです。「原色日本甲虫図鑑IV」を見ていてなかなかピンとくる種が見つかりません。2、3度見直してやっとTychius属かもしれないと思うようになりました。図鑑にはコギンスジゾウムシ ovalis とオオギンスジゾウムシ iwatensis が載っていました。前者と似ているのですが、どうもいまいち違うような気がしました。それで、「日本列島の甲虫全種目録 (2019年)」を見てみました。そこには5種載っていて、いずれも本州に分布しているようです。その中で外来種というツメクサタネコバンゾウムシ picirostris が気になりました。ネットの画像検索で調べてみると、雰囲気が実によく似ています。これかもしれません。

次はいつも見ているヒゲブトハネカクシ亜科のハネカクシです。

そして、これはヨツメハネカクシ亜科のハネカクシです。この写真をよく見ると、単眼が2つあるのが分かります。

これは


これは今頃たくさん見るツノブトホタルモドキ。これまでの記録を見てみると、2月~4月に見ていて4月がもっとも多かったです。

これはたぶん、ケブカクチブトゾウムシ。

次に迷ったのがこの甲虫です。たぶん、ハネカクシだろうと思って、「原色日本甲虫図鑑II」を2度ほど見たのですが、どうも該当するものが見つかりません。それで、今度はIIとIIIをずっと見ていきました。それでも見つかりません。それで、「原色昆虫大図鑑II」の図版も見ていきました。そして、最後にもう一度「原色日本甲虫図鑑II」を見てみました。ひょっとしてムネボソヨツメハネカクシの属するBoreaphilusかも思って、和名で検索してもよく分かりません。結局、属名で検索するとそれらしい個体の写真が見つかりました。たぶん、この属かもしれません。「日本列島の甲虫全種目録 (2019年)」によると、本州産Boreaphilusには4種。ここから先は分かりません。

これはアカホソアリモドキ。これは3月から4月にかけてよく見ています。


イタドリハムシは2匹いました。


最後はマグソコガネの仲間です。これも迷いました。「日本産コガネムシ上科図説」第1巻 食糞群(普及版)をずっと見ていったのですが、マキバマグソコガネ Aphodius (Planolinus) pratensisによく似ています。これかもしれません。