新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

家の近くのむし探検 散歩の途中で見た虫

2020-05-31 20:43:22 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第84弾


5月17日にマンションの廊下で虫探しをした後、家の近くを歩いてみました。マンションから歩いて橋を渡って、いつもの道路際の茂みを探すルートです。距離は600mほどしかないのですが、意外にたくさんの虫が見つかります。



マンションから出たすぐのところで見つけました。ナナホシテントウの幼虫です。





マンションの横にある石垣に触角の長いアリがいました。腹柄節は2節なので、以前の記録と比較してみると、アシナガアリではないかと思います。





これも同じ石垣にいました。たぶん、アミメアリ



道路わきのガードレールにタテハチョウ科の幼虫が何匹も集まっていました。一部はぶら下がって前蛹状態になっています。





「日本産幼虫図鑑」の写真と比較してみて、ヒオドシチョウではないかと思うのですが、どうでしょう。



いつもの道路わきの茂みに行ってみました。最初に見つけたのはヨツボシオオアリです。(追記2020/05/31:立西さんから、「ヨツボシオオアリとされているのはシベリアカタアリっぽいですね。」というコメントを頂きました。うっかり間違ってしまいました。慌てて出すと駄目ですね。どうも有難うございました



これはヤマギシモリノキモグリバエ



これは先日教えていただいたキバラモクメキリガの幼虫かな。イタドリについていました。





虫を探していたらこんなムカデが。名前は分かりませんが、気持ち悪いですね。





葉っぱの先端に小さな甲虫が止まっていました。「原色日本甲虫図鑑III」で探してみると、ニセクビボソムシ科のアシマガリニセクビボソムシによく似ています。確かに中脛節が奇妙に曲がっているのが見えます。





触角が3節なので、ミフシハバチ科であることは確かそうです。はじめルリチュウレンジだろうと思ったのですが、腹部が赤色なので、「大阪府のハバチ・キバチ類」の検索表を使って調べてみました。ニホンチュウレンジかもというところまでたどり着いたのですが、採集していないのでいまいちはっきりしません。



最後はハエヤドリクロバチ科かなと思っているのですが、これもはっきりしません。

廊下のむし探検 クモ、甲虫など

2020-05-30 20:52:47 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第213弾


5月17日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。今頃はともかく虫が多いですね。以前は毎日廊下を歩いて、見つけた虫をすべてブログに出していたので、毎日毎日が大変でした。最近は1週間に1,2度廊下を歩いて、少しずつ出しているので、比較的にのんびりしています。今年の1月に身内に不幸があり、その遺品整理でこの4か月間ほとんど毎日のように片づけをしていました。それもこの6月初めで終わりになるので、やっと自分の時間を持てるようになります。





「日本のクモ」で探してみましたが、これはコガネグモ科のムツボシオニグモだと思います。記録を見ると2014年4月にも見ていました。



オオセンチコガネとセンチコガネの違いは以前ブログに載せました



それによると、この写真のように中胸背板中央の縦溝が後半のみで、頭盾が丸い感じなので、これはセンチコガネの方ではないかと思いました。





これはキハダカニグモ





オカモトトゲエダシャクの幼虫が廊下の外壁で擬蛹になっていました。どうなったかなと思って、今日見てみたら何もなくなっていたので、掃除のおじさんが片づけたのかもしれません。



これはソトウスグロアツバ





「原色日本甲虫図鑑III」の図版と比べてみて、ヒメクロマルケシキスイと似ていると思いました。(追記2020/05/31:立西さんから、「ケシキスイは難しいですけどクロヒラタケシキスイあたりではないかと思います。」というコメント頂きました。図版はクロヒラタケシキスイを見ていたのですが、うっかり間違って別の図版の名前を書いてしまいました。どうも駄目ですね



最後も「原色日本甲虫図鑑III」と「日本産ゴミムシダマシ大図鑑」の図版と見比べ、ルリゴミムシダマシではないかと思っています。

廊下のむし探検 甲虫、チャタテほか

2020-05-29 20:44:04 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第212弾


5月17日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。







上の1枚と下の2枚は別個体です。「日本産コガネムシ上科標準図鑑」の図版と比べてみると、コガネムシ科コフキコガネ亜科チャイロコガネ属 Sericaniaと似ています。ただ、この属はこの図鑑に載っているものだけでも6種亜群25種2亜種もあります。絵解き検索表も載っています。ただし、頭盾に横溝がありそうですが、それから先は跗節爪や腹節を見ないとよく分かりません。やはり採集が必要ですね。もうすぐ、身の回りの整理が終わるので、それがすんだらまた調べ始めようと思っています。



これはコアオハナムグリ



いつものマツノシラホシゾウムシの仲間。



これはアカマダラカゲロウの♀。



それからヨコヅナサシガメ



またチャタテです。これはチャタテ科のTrichadenotecnum属です。この間も書いたのですが、この属については次の論文に詳しく載っています。

K. Yoshizawa, "Systematic revision of Japanese Trichadenotecnum Enderlein (Psocodea: ‘Psocoptera’: Psocidae: Ptyctini), with redefinition and subdivision of the genus", Invertebrate Taxonomy 15, 159 (2001). (ここからダウンロードできます)

この論文に載っている検索表は主に交尾器によるものなので、こんな生態写真では使えません。それで、翅の模様で推測をするしかないのですが、この論文では模様を次の8か所に分けて見ています。



それぞれの部分について論文の写真と比べてみるとよいのですが、そんなに簡単ではありません。今回はT. yamatomajusに近いかなと思ったのですが、どうだか分かりません。ちなみに「日本昆虫目録第4巻」によると、この種は色丹島、北海道、本州、九州に分布しているので、分布的には可能性はあります。



最後はナガチャコガネかなと思いました。

廊下のむし探検 甲虫、カゲロウなど

2020-05-28 21:22:41 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第211弾


5月17日にマンションの廊下で見つけた虫です。この日は廊下で30種ほどの虫を見つけ、その後、いつもの道路際の茂みに探しに行ったので、ずいぶんたくさんの虫を見つけました。まずは廊下の虫からです。



最初はマツノシラホシゾウムシあたりのゾウムシ。ニセマツノシラホシゾウムシとの区別が分かりません。



これはシモフリコメツキあたりかな。



これは何でしょうね。



ガガンボの仲間は、採集してもなかなか名前が分からないので、今回もパスです。



これはホシハラビロヘリカメムシ



それにアカハムシダマシ



それからウスモンカレキゾウムシ



この日はアカマダラカゲロウが結構いました。これは♂。



最後はヤガ科のシロズアツバ。とりあえず、これだけにしておきます。

家の近くのむし探検 ハナバチなど

2020-05-27 20:53:22 | 廊下のむし探検
家の近くのむし探検 第83弾


5月13日はマンションの廊下をちょっと調べて、外に出て花の写真もちょっと、それに、公園などで虫の写真も撮りました。そのうち、虫の写真です。





最初はマンションの庭で撮ったものですが、ペラペラヨメナに来ていたハナバチの仲間です。残念ながら、科も分かりませんでした。



これも同じ花にいたのですが、何かの幼虫なのでしょうね。





腹部末端に突起が出ているので、ハキリバチ科のトガリハナバチの仲間かなと思いました。背中についているのは何かが寄生しているのかな。





公園に浮かう途中でミスジハエトリを見つけました。







同じく、マイマイガの幼虫です。この日はじっくりと撮りました。







公園で虫を探したのですが、意外に見つかりません。やっと桜の木の幹にチャタテを見つけました。翅脈を見ると、後小室がM脈と融合しているので、チャタテ科のようです。





これも同じところにいたのですが、腹部末端がとがっているので、ハリブトシリアゲアリではないかと思います。



これはルリチュウレンジ。ツツジの葉に止まっていました。



その近くにいたヒメアカホシテントウ



最後はこの辺りに山ほどあるシンテッポウユリの葉についていたユリクビナガハムシでした。