新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハエ目

2020-12-05 21:04:05 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第326弾


昨日(12/4)にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。今日はハエ目です。



最初はいつものナミネアブラキモグリバエ。今はともかくいっぱいいます。





これは以前シワバネキノコバエといわれていた種です。以前、書いたことがあるのですが、この和名はジャワ産のcinctaに与えられることになったので、日本産に対しては現在のところ和名がなくなりました。さらに、「日本昆虫目録第8巻」に載っているAllactoneura akasakanaは東京で記載された種で、この種と台湾産のformosanaとの区別が♂交尾器だけによるもので、さらにこの台湾産にも何種か含まれている可能性があるというので、現在のところ、♂交尾器を調べない限り、種名までは分からないようです。





これはノミバエです。たぶん、Megaselia属だと思うのですが、この属は動物界でもっとも種数の多い属で、世界中で1400種も記載されていて、"the Diptera enfant terrible"(たぶん、「ハエ目の厄介者」というような意味)と呼ばれているそうです。これについても以前書いたことがあります。Borgmeier(1968)はMegaselia属を8グループに分けたのですが、日本産が何種あるのかもよく分かっていません(中村剛之氏によると、日本産ノミバエ科の解明度は10%以下ということです)。

中村剛之、「『日本昆虫目録 第8巻 双翅目』の出版と日本産双翅目相の解明度について」、昆蟲(ニューシリーズ) 19, 22 (2016).



最後はシマバエ科のSteganopsis dichroaです。


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