廊下のむし探検 第327弾
12月4日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。
マンションでは相変わらずチャタテムシをよく見かけます。昔はまったく気が付かなかったのですが、最近は細かい虫ばかり探しているので、見つかるのかもしれません。これはこの間もいた欧州に広く分布するValenzuela flavidusに大変よく似た種です。ただ、日本産と欧州産が果たして同じかどうかは検討が必要だとのことです。
これもこの間いたマドチャタテ科のPeripsocus属の一種です。「日本昆虫目録第4巻」によると、日本産Peripsocusには7種記録されていて、そのうち本州産は5種です。マドチャタテ科については以前調べたことがあるのですが、種までは進めませんでした。
K. Yoshizawa, "MORPHOLOGY OF PSOCOMORPHA (PSOCODEA: 'PSOCOPTERA')", Insecta Matsumurana 62, 1 (2005). (ここからダウンロードできます)
この論文に翅の写真が載っているのですが、そこにはP. quercicola ヒメマドチャタテが載っています。翅脈を比べると非常によく似ています。この辺りかなとは思うのですが・・・。富田氏の検索表では本州産5種のうち、4種が載っているので、採集したらひょっとしたら分かるかも知れません。
これはたぶん、キハダカニグモ。
これも先ほどいたマドチャタテ科のPeripsocusですね。調べたいのは山々なのですが、顕微鏡の周りが断捨離の結果の処分品であふれかえっていて落ち着いて調べられる状態にはありません。残念ですが・・・。
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